新編・伊勢物語 第2254段 旅先の失敗の話を肴に飲みたる友 星原二郎第2254段 旅先の失敗の話を肴に飲みたる友 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、令和4年7月の中旬の或る日 親しき友の訃報を知りて 歌を 旅の日の 失敗などを いく度も 語り種(ぐさ)とし 飲みたる友逝く 旅の恥は掻き捨て とは昔よりの慣用句なれども まさにこの言葉に当て嵌まる内容にて 「またその話しかよぅ」と応へし事を懐かしく 思ひ出しけり。 合掌礼拝。