新編・伊勢物語 第2078段 越前味真野 其の拾漆 星原二郎第2078段 越前味真野 其の拾漆 昔、男ありけり。今も男あり。 その男 令和3年12月15日付けの 立春知立短歌会の季刊発行の歌誌『立春』274号に 【越前味真野】と題し 連作16首を発表し 評価を世に問ひけり。 そして更にその後に17首目の作を 万葉の 恋の美学の 極致にて 愛の喜びの 歌を遺さず と詠みけり。 二人の歌群は日本の恋歌の典型となり 中世以降、恋歌とは【しのぶもの】を詠む作が 圧倒的なスタイルとなりたる嚆矢なり。