第2014段 人間の産業革命後の悪業
昔、男ありけり。今も男あり。
その男 令和3年10月の
桃の会の紙上歌会に
次の歌
人間の 産業革命後の 地球への
悪業を挙げ 閻魔が質す
を送信し加はりけり。
歌の心は最近、知りたる全地球史での
人類が地球へ与へた影響を考察した
「人新世」(ひとしんせい)の考へに触発されて生まれた作。
例へば、プラスチックごみが毎年一千万トン以上
海に流入する汚染の深刻さには 愕然とし
歌人も優雅に花鳥風月、雪月花を
詠みて愉しんでゐる事態では
ないのではの危機感から生まれた作。
而して、紙上歌会での評価は理解をいただくも
得点には繋がらず。警鐘の内容なれば是非には及ばず。