第1987段 石見夜神楽 其の拾参
昔、男ありけり。今も男あり。
その男 令和3年9月15日付けの
立春知立短歌会の季刊発行の歌誌『立春』273号に
【石見夜神楽】と題し
連作15首を発表し
評価を世に問ひけり。
その13首目の作は
水野南北の 生き方学べと 諭さるる
温泉にひたりての 雑談なれど
水野南北とは江戸中期の観相学の大家なり。
諭したる翁は安芸の国の人にて
その男の骨相を褒め讃へ
「齢九十までは間違ひなく健康にて生きるであらう」
とのお墨付きを頂きて生まれたる作なり。
その言が当たりたるかは約20年後に判明せむとぞ覚ゆ。