第1957段 女の老いの日の歌
昔、女ありけり。今も女あり。
その女 令和3年8月19日の
立春知立短歌会の毎月開催の
月例歌会に次の歌
御日様の 恵みいつぱい 洗濯し
女と生まれ 老いの日穏し
を事前に提出し臨みけり。
歌の心 今、流行りの言葉の一つである
ジェンダーを従来の男から女へと変更し
初めて生まれたる記念の作なり。
とは聞き流していただき
実は古来より、例へば万葉集の大伴家持卿も
ジェンダー的には男性なれども女歌を部下の男性に送り
藤原定家卿の百人一首の歌も女歌にて
日本の歌の歴史には今風に申せば女装歌を詠む伝統あれば
従ひての作なり。
而して、歌会での評価はその点は評価されねども
男性会員全員より得点をいただき
してやったり と心の中で叫びけり。
更に歌会にて作者当ての予想を行ふ
歌友の判断を迷はせたる事に快感を覚えけり。