新編・伊勢物語 第1803段 那須与一が今も弓を射る音 星原二郎第1803段 那須与一が今も弓を射る音 昔、男ありけり。今も男あり。 その男 令和3年1日 栃木県矢板市での 第22回ともなり文芸祭りの作品集が 届きければ開きてその男のもまう一首の作品である 那須に来て 与一が今も 弓を射る 音かとも聴く 木枯らし甚(いた)く も入選作品にあらぬ事を確認し 残念なる思ひを更にいだきけり。 歌の心は先年 那須を訪ね那須神社に 参拝し温泉旅館に泊まりて夜風を聞きての作品なり。