新編・伊勢物語 第1755段 歌が出来れば佳き日 星原二郎第1755段 歌が出来れば佳き日 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、令和3年1月の中旬となり相変らず コロナ禍の感染拡大中なれば 家に籠もり歌を 歌一首 出来れば今日は 佳き日なり 寒さ厳しく 詠めぬ日続けば と詠み変化と刺激少なく、平凡の日日なれども かってその男の年頭の言葉と認(したた)めたる 「歌に詠まば 人生の悲しき事も 人生の苦しき事も 人の世の辛き出来事も 感動に変はる」 を改めて思ひ出し自身に言ひ聞かせけり。