新編・伊勢物語 第千五百四十一段 コロナを恐れずに逢ふ 星原二郎第千五百四十一段 コロナを恐れずに逢ふ 昔、男ありけり。今も男あり。 その男 令和二年五月下旬 惚れたる女人ありて お誘ひの連絡あれば 歌を 逢ひたしと いふ君よりの LINE来ぬ コロナ恐れず 出でゆくわれは と詠み、愛はコロナウイルスの恐怖よりも 強きことを自覚し 「煩悩の犬は追えども去らず」と 開き直りて デートプランに思ひを馳せけり。