新編・伊勢物語 第千四百段 令和元年の除夜の鐘鳴る 星原二郎第千四百段 令和元年の除夜の鐘鳴る 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、令和元年の大晦日 恒例のその男のこの年の 十大ニュースを選定し終へて 歌を 怠りの 日日を重ねて この年も 過ぎ行くらしも 除夜の鐘鳴る と詠み 今年一年の出来事を振り返りつつ 江戸時代の井原西鶴の俳句の さだめなき この世の定め 大晦日 を想ひつつ 除夜の鐘を聞きつつ 眠りに落ちけり。