新編・伊勢物語 第千三百四十段 老いてあるもの 星原二郎第千三百四十段 老いてあるもの 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、令和元年十月二十七日 伊予の国は松山市での 第37回子規顕彰全国短歌大会に 次の歌 老ゆれども 歌、友、恋に 旅と酒 恙なくあらば 財はなくとも 事前に投稿し入選通知を待ちけり。 されど残念ながら 直前となりても 届かざれば伊予の国の松山へと 向かふことを見合はせけり。 歌の心 老境にありて 歌に友に恋に旅に酒に健康 それだけのものがあるなれば 十二分なりとぞ覚ゆ。