新編・伊勢物語 第千三百十五段 大和し美し 胸に生きる人の消ゆる日編 星原二郎第千三百十五段 大和し美し 胸に生きる人の消ゆる日編 昔、男ありけり。今も男あり。 その男令和元年九月十五日発行の 立春知立短歌会の季刊誌の第268号に連作の 『大和し美(うるは)し』の胸に生きる人の消ゆる日編は わが命 尽きぬ時より わが胸に 生きます君の 消ゆるを怖るる この歌もその男の尊敬する歌人の 吉野秀雄の再婚の折の誓ひの歌 「わが胸の 底ひに汝の 恃むべき 清き泉の なしとせなくに」 を本歌として生まれたる本歌取りなり。