新編・伊勢物語 第五百三十二段 千国街道―塩の道(後半) 星原二郎第五百三十二段 千国街道―塩の道(後半) 道の辺の ところどころに 馬方が 馬頭観世音 建てしにあらむ 塩の道 いま獣らが 通るらむ 夏草繁り 寂しかりける と詠み 賑はひゐしは昔日のことと思ひつつ 山道を歩き続けけり。