新編・伊勢物語 第五百二十六段 御野立玉跡での桜の歌 星原二郎第五百二十六段 御野立玉跡での桜の歌 昔、男ありけり。今も男ありけり。 その男、平成二十九年五月十一日の 知立市文化協会の短歌部会の 定例歌会に臨み 提出せし歌は 春うらら 友の案内(あない)に うなづきつつ 八重と枝垂れの 桜はな愛(め)づ にて高点を狙ひけり。 歌の背景は知立市谷田町にある大正天皇の 行幸のおん跡地の「御野立玉跡」での 四月十三日の作なり。 結果は残念ながら賛同を得られねど 案内をいただきし歌の友には 感謝の念を伝へけり。