第3443段 熊の餌の橅の実の不作
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、令和7年12月12日
京都は清水寺にての毎年恒例の【今年の漢字一字】に
今年は【熊】が選ばれ
更に歌を
木にあれど 「木に無し」と書く 橅の実の
今年の不作 熊を困らす
と詠みけり。
今年の7月に林野庁は秋の東北の橅の実の大凶作と予報を発表。
更には水楢やコナラのなどの熊の冬眠前の大切な食糧である
団栗の不作をも公表。
されども森の熊等は林野庁より早く春先には
その年の木の実の豊作・凶作を察知し
その団栗の代はりとなる餌を人里に出て求めるとの学説を知り
啞然とし、その後に熊に同情し手を差し伸べたき
思ひに駆られけり。