「いのちの大切さ~新潟水俣病と共に生きるフォーラム」でした。
今年で参加させていただき6年目。
今日もとても有意義で、若い力に感動しました。
新潟市立南浜中学校1年生の金田麻菜華さんと、南優芽花さん。
熊本の水俣市に研修に行き、感じたことを素直な心で発表してくれました。
水俣病と、新潟水俣病のつながりや
偏見差別のない社会になるよう、過去の事件も語り継いでいきたいと。
それはそれは立派な発表でした。
新潟医療福祉大学社会福祉学部社会福祉学科の大竹高弘さん。
彼は会津若松出身で、福島の原発事故についても触れ
福島を水俣市のように強く美しい街にしていくためにも
逆境をばねにできるように福島出身者としての役割は大きい、と。
かつて水俣では水銀により汚染され、実害と風評被害も含め
海の魚を食べられるようになるまでに40年もかかったそうです。
原発事故後の福島もそんな風に長年苦しむのかと思うと辛いと。
大竹さんの訴え、胸に刺さりました。
医療福祉大で水俣病を学び、
現在は新潟市中央区保護課でケースワーカーとして働く 平田佳菜江さん。
「みなさんは、生活保護の受給者に対して、どんなイメージをお持ちですか?」
から始まり。。。
「知ろう!聴こう!と思いながら聴かなければほんとの理解はない。
偏見や人を傷つけることは理解していないということ。」
大学で経験した新潟水俣病患者さんとの交流が
今の彼女の仕事に、あたたかな影響を与えているようでした。
新潟水俣病の問題は50年経った今も
完全に解決はしていません。
辛い気持ちを抱えながら、隠しながら生きている人もいます。
過去に起きたことを正しく知ることも大切。
そして
今の患者さんたちの暮らす姿を知ることも大切。
なんら私と変わらない、新潟水俣病患者さんたちがいます。
たまたまその時代に、その地域の魚を食べただけ。
見た目ではわからない身体の不調のことも
お金欲しさに病気だと訴えているという醜い偏見があることも
それでも元気で長生きしたり楽しくうたったりすることも
全部、現実。事実。
今日はあらためて
どんなことにも偏見だけはもってはいけない・・・
ちゃんと正しいことを知ることを怠ってはいけない・・・
そんなことをみなさんから教わりました。
お世話になった
新潟水俣病安田患者の会 籏野秀人さん、
コーディネーターの五十嵐紀子さん、
新潟医療福祉大学の皆様
会場にお越しくださった皆様
本当にどうもありがとうございました。