今日はお休みだったので。。。
ずっと気になっていた施設に行ってきました。
環境と人間のふれあい館 新潟水俣病資料館です。
ビュー福島潟のすぐ隣にあるのですが
これまで私は 一度も行ったことがありませんでした。
とっても立派で綺麗な建物です。
中に入ると。。。
阿賀野川流域のジオラマ。。。
阿賀野川流域に生息するお魚たちも泳いでいました。
展示はとてもわかりやすく丁寧で。。。
熊本の水俣病からはじまり、新潟水俣病の発生から現在までのこと。。。
患者さんや被害者の方々が
どのように生き抜いていらっしゃったのか。。。
水俣病とはどうして発生し どんな病気なのか。。。
そして。。。今もなお続く問題であること。。。
当時からの新聞記事も展示され
見入ってしまいます。
私が 今日を選んでおじゃましたのは。。。
新潟水俣病患者さんが語り部となる・・・
貴重なお話を拝聴できる日だったからです。
佐渡からの専門学校生も聴きに来ていました。
語り部の山田さんは昭和１０年 阿賀野川流域にお生まれになり
当たり前のように川で遊び 川魚を食し
阿賀野川とともに暮らしていらっしゃった 普通の女性です。
病院に行っても原因もわからず
ずーっと何十年も体調が悪かったそうです。
視野が極端に狭く
手足がしびれ
耳の中で百匹のセミが鳴いているような耳鳴り
食べ物の味は分からず 何を食べても砂を噛んでいるよう
めまい 立ちくらみ 酷い貧血。。。
歩くと常に石ころを踏んでいるみたいな感覚。。。
これが水俣病の症状だと知ったのは 数年前。
ご両親は認定患者さんだったそうですが
娘の山田さんにさえ そのことは隠していらしたそうです。
家族に本当のことを言えないなんて
どんなに苦しかったことでしょう。
言わない選択が ご両親の愛だったんだと思います。
差別や偏見から
子供が苦しまぬよう、縁談がだめにならぬよう。。。
山田さんはご結婚され、お子様もいらっしゃいます。
長い年月。。。
体調が悪く 普通のお母さんみたいにできなくて
自分のことを 責めつづけていたそうです。
それが。。。
「新潟水俣病」であると医師から診断されてからは
やっと本当のことがわかったと ほっとしたそうです。
こんな悲惨な公害事件が二度と起こらぬよう
さらに まだ診察を受けないでいる「隠れ水俣病」の方にも
ご自身のようにホッとしてもらえたら。。。
そんな思いもあって
山田さんは語り部として活動をされているそうです。
ごめんなさい。。。とてもここには書ききれないのです。
あらためて「知ること」の重要性を感じたし
大変な思いをしている方が近くにいらっしゃることを
きちんと知って心に留めておきたいなって。。。
興味があるとかないとか。。。
そんなことはあまり重要ではなく。。。
行ってみる。 知ってみる。 感じてみる。
その先に何があるかは、わからないけど。。。
新潟水俣病患者の山田さんが
私たちの目の前で生の証言をしてくださったことは
とても勇気がいることで、大きな意義のあること。。。
こんなに貴重なお話を聴くことができて
今日は本当に大切な一日となりました。
山田さん！
ふれあい館の皆様！
どうもありがとうございました
またおじゃまします。
新潟県立環境と人間のふれあい館
新潟市北区前新田字新々囲乙364－7
TEL：025-387-1450