病院に勤めていて、たまにうわさ話で「産科は訴訟が多い」ということを聞きます。
実は、子供を産むというのは結構危険で、妊婦が死んでしまったり、赤ちゃんが死んでしまったりということがあるらしいんですね。
まー、確かに、病気で病院で死んだりするのはある程度覚悟できますが、出産で嫁が死ぬなんてあんまり考えないですよね。
で、産科を含め、訴訟がどんな感じになっているか気になったので調べてみました。
【年間の訟件件数は、約780件】
まずは、裁判所が公表しているデータから診療科別の訴訟件数をみてみます。
表のとおり、訴訟件数が多いは 1位:内科、 2位:外科、 3位:整形外科、 4位:歯科
あれ?産婦人科はトップ3に入ってなくね?それに歯科ってこんなに多いのって感じでが、どうしても内科とか外科は範囲が広すぎです。
どうやら医師1人あたりの訴訟件数で言えば、産科と外科が飛びぬけているみたいです。
そのへんを書いているサイト → コチラ
【結局、訴訟を起こして勝てんの?】
では、病院や医師などを相手に訴訟を起こしたとして、患者側は勝てるのでしょうか?
それにはまず認容率についてふれておきます。
認容率とは、一部でも原告側の主張が認められた割合のことです。1億円請求して、100万円の賠償が認められた場合でも容認されたことになります。
そんな容認率ですが、医療訴訟においては約25%となっており、訴訟して一部でも主張が認められるのが4件中1件。 完全勝訴となるとだいぶ確率は低いでしょう。
しかも、訴訟を起こす場合普通は勝てる見込みがある場合に訴訟することが一般的だと思います。勝てないと分かってて訴える人はまー普通いないでしょう。
さて、アメリカでは訴訟大国ということでもっと多くの訴訟があるそうです。まー医師側からみれば、人命救助をしようとして訴えられるのはたんまらんなーというところでしょうか。
