30代病院事務職員が見た「医療とお金のはなし」 -2ページ目

どーも【雷蔵】です。徐々に難病法の改定も落ち着いてきました。

実は2015年1月から国からお金が出る病気の数がムチャクチャ増えました。
消費税増税分が難病患者支援にあてられたという噂です。

まーそんな難病の話もしたいところですが、最近気になったワード措置入院について書いていきます。

措置入院」とは、精神疾患のため自傷他害の恐れがある場合に、患者の意志に関係無く強制的に入院させることです。

言われてみれば、何するか分からない怖い人って、そりゃーいるよなーって感じです。では措置入院した人数は年間どのぐらいいるのでしょうか。厚労省のページから検索してみました。

平成元年(1988年) → 13,843人
平成5年(1993年) → 6,793人
平成10年(1998年) → 3,547人
平成15年(2003年) → 2,418人
平成20年(2008年) → 1,713人

最近のデータが見つけられなかったので、平成20年まですが、昔に比べると急激に措置入院患者は減少しています。

おそらく平成27年(2015年)であれば、もっと減少して1500人ぐらいかなーって感じです。大体、1日に平均4人ぐらいが措置入院している計算になります。

さて、この措置入院になると入院費用は基本無料です。税金から払われることになります。では、無理やりお金の計算をしてみましょう。

(1泊1万円、 10日間の入院 とした場合)
1713(人) × 1(万円) × 10(日) = 約1億7000万円


正直コレは非常に安く見積もった金額です。もっと格段に高いでしょう。

まー、危険な人を落ち着くまで病棟に閉じ込めるという意味合いが強いので、医療費というよりも、自衛隊や警察のような安全保障費に近いのかもしれません。

とゆーより前から疑問だったのですが、医者に人の心って治せるのかなーって感じです。