やけに夫が甲斐甲斐しいと思ったら。 | 育児やら何やらバタバタしがちな日常 in イギリス

育児やら何やらバタバタしがちな日常 in イギリス

イギリスでの生活、子供たちのことなど。

唐突ですが、うちの夕食は夫が週2回夕食を作って、週4回は私、週1回は外食/テイクアウト/デリバリーっていう感じです。

 

それが先週は、木曜日は頼んでもいないのに夫が夕食を作ってくれたんですよ。

 

でもって、金曜日は私と子供達がプレイデートから戻ったら、カレーのテイクアウト(ちゃんとしたインド料理店のカレー)がもうダイニングのテーブルの上にありましたの。

 

「夕ご飯の準備できてるよ、あとアイスも買ったよ!」という得意げな夫からのテキスト。私、大喜び。

 

これが非常に美味しかった。カレー

しかも、ビールも冷えてた。

 

確かに、木曜日は私、仕事が尋常じゃなく忙しくて疲れ果ててたんです。対して、夫は基本的に大学が夏休み中はお気楽なもんですからね、これくらいやってくれたっていいよね、と思いつつ、いつにない至れり尽くせりな状況を心から有り難く思っていたんですが。

 

金曜日のご飯の後、夫がさりげなさを装いながら言うことには(見え透いている感半端ない)、

 

「あのさ、土曜日の夜にP(友達)と飲みに行っていい?」

 

出たよ!(やっぱり裏があったんかいな)

 

アンタ、これを言い出したかったのね。

 

って思いながらも、「一体この人の中で私はどの程度、鬼嫁認定なんかな」ってちょっと複雑な気持ちになりました。

 

私、基本的に夫がお友達と遊びに行くのに嫌な顔したことないですけど!

 

まあ確かに毎週木曜日大学時代の友達とオンライン飲み会している上に、土曜日の夜も出かける気なんかいな、とは思いますよ。

 

私なんて、娘が生まれて以来、夜出かけるのなんか半年に一回くらい、学校のママ友の集まりくらいですもんね。

 

以前にも書きましたが、夫は流石に二児の子持ちの今ではパブに行くこともそうそう頻繁にはありませんけど、行ったら最後、真夜中過ぎまで帰ってきません。

 

飲みに行った夫が帰ってこないのに腹を立てて、Shinebaiinoniという呪いのテキストを送った際の話。

 

特にこのお友達のPとは、大抵パブの後、近所のPのうちの庭に一緒に戻ってそこでもちんたら飲むので更に長引くんですよね。

 

ちなみに、Pはロックダウン中に自宅の庭にあった道具小屋を改造してman caveを作ったのでございます。

 

Man cave(男の洞窟)というのは、一般には男の人が自分の趣味用に家の中に作る自室の小部屋のことなんですけど(特に楽器とか、フィギュアとか場所を取る趣味を持つ人用)、最近ではコロナ中に自宅勤務になったお父さんたちが、自室だと集中できないし、子供達も学校閉鎖で家にいるし、ホームオフィスのスペースもなかなか取れないしで、庭に自分専用の小部屋を作る人が急増したんですよね。

 

 

こういう感じ(画像はお借りしました)

 

なので、もうPの自宅パブみたいなもんですよ。

Pも奥さんとうちより年上の子供さんが2人いるんですけど、庭で飲んでる分には誰のことも起こさないし。

 

でもですよ、しつこいようですけど、まあ木曜日のオンライン飲み会は2時間とはいえ、流石に毎週なんで時々ムカつきますけどね。でも基本的に私は夫が友達に会いに行くのに、嫌な顔はしたことないんです。

 

だって出社すれば、同僚とペチャクチャできる私と違って、夫はいまだに自宅勤務ですからね、咳をしてもひとり。そりゃ飲みにでも行きたいと思うわー。

 

あと社会性ゼロで、友達奇跡の1人の義母を見ていると危機感でいっぱいで、夫には今いる友人を大事にして社会性を維持して欲しいよね、と切に思っております。

 

なので、別に反対しているわけでもないのに、こんなに気を使われて、逆に複雑な気持ちになった私なのでした。

 

 

 

とかダラダラ書いてたら、本題の息子の学校の課題について書く前に随分長くなってしまったので、今回は夫の過去のちょっとヴァカっぽい話を書いて終わりにしようと思います。

 

本当に何度も同じこと言いますが、うちの夫ってインテリの筈なのにアンタ、ヴァカなの?って、ことがしばしば起きるんですよね。

 

パブといえば、昔の、まだ娘も生まれてない時の話です(息子は友達のお家でベビーシッターしてくれてた)。

 

当時どうしてもどうしても見たい映画があってですね(ブレードランナー2049)、友達夫婦と待ち合わせして映画を見た後に、パブに行ったんです。

 

で、イギリスのパブといえば、まあ一概にはいえませんけど、歴史ある建物を改造したパブは非常に多いかと思います。

 

私の住む街はただでさえ、ビクトリア時代やらリージェンシー(摂政)時代の年代物の建物が多いんですけれど、パブもそれなりに時代物で個性的な建物にあることが多いです。

 

で、その日に行ったパブなんですけど、例に漏れず、いかにも年代物の建物でいかにも伝統的なパブという感じでした。

 

で、ですね、ある程度老朽化すると取り壊す木製住宅と違って、中身だけ改造して長々同じ建物に住みがちな煉瓦や石の家だとですね、新築でもない限り、よく何に使うのか分からないスイッチがあったりするんですよ。

 

よく「引っ越した先の家の壁に用途がわからないスイッチがあるんですが、何に繋がっているスイッチかどうやったら分かりますか?」っていう質問とか地元のFBで見ますし、コメディアンのデイビット・ミッチェルの家にもあるそうですよ。テレビで言ってた。

 

で、特に年代物の家だといかにもエドワード時代とかそういう感じの、むかーしのスイッチがそのまま残ってたりすることがあるんですけど、

こういう感じの(画像はお借りしました)

 

こういうのは、大抵建物の持ち主が雰囲気のために装飾的な意味で残してるだけで、何にも繋がっていない場合が多いです。

 

ただ、まあそうは言うけどですよ、じゃあ、

ポチッとな。

って、押すかって言われたら、普通の人は押さないと思うんです。

 

でも、うちの夫はなぜか押したんですよね。そのパブで。壁にあった年代物のスイッチを。真顔

 

そうしたらですよ、いきなりパブが真っ暗になったのさ。

 

伝統的なパブって、大抵がどっちりした石造の建物に窓が小さかったりして昼間でも比較的薄暗かったりするもんですから、夜に灯りがなくなったらもう本当に真っ暗になったのですよ。


その時、結構な人数の客がパブにいたんですけど、皆一瞬しんとなったよね。

 

そうしたらさ、パブのランドロード(持ち主)が懐中電灯持って出てきて、もうアナタ、

 

ムッチャクチャ怒ってるんですよね。

何ならもう身体が前斜めになった状態で怒鳴ってたよね。

 

何か大事なスイッチだったらしいんですけど、私は動転した上に、友人夫妻は爆笑しているし、そのランドロード訛りがきつい上に最後まできちんと聞いていなかったので、結局何がそんなに大事なスイッチだったのかはわかりませぬ。

 

とにかく謝り倒してほうほうの体でそのパブを抜け出して、別のパブに行ったんですけど、友達と散々夫に言ったのが

 

壁にスイッチがあったから、押してみたってアンタは子供か!!!

 

って感じでした。

(しかも当の本人は意外にケロってしていた。)

 

いまだにそのパブの前を通ると思い出して笑ってしまう。

 

一体あれはなんだったんだろう。

 

 

 

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