午前中は毎年恒例の全議員を対象にした議員研修会。
 今年は「子どもの貧困について」
 講師は一般社団法人彩の国子ども・若者支援ネットワークの白鳥勲さん。

(今回は、テーマ・講師ともに草の根の提案(ちなみに私の発案)が採用されました。)

 

 研修では、埼玉県のアスポート事業以来、行われてきた生活保護世帯などを対象にした学習支援事業について、現場のお話をたくさん伺えました。また富士見市内の教室についてもお話いただきました。
 親がうつ病や統合失調症で、子供が家事を見ている例も。
「(貧困世帯の)家庭を見てみると、学力について子供たちの責任とはとても言えない。むしろ今の学力を子供たちの頑張りの成果だと見えるのが現実だ」
 この事業は学習支援教室を単に設けるだけでなく、対象となる世帯を訪問して参加を呼び掛けている点がポイントです。なぜなら、対象となる世帯の中には、チラシや広報を読む気力がない・読まない・子供のことに関心がない親が少なくなく、そうした親を説得するするところから取り組んでいます。この研修の後の午後にも、また訪問に行く予定が入っているとのことでした。
「(生活保護世帯の子供がそのまま生活保護になる)貧困の連鎖というが、今の親が「貧困3代目」という例が多い。子供たちを「4代目にしない」ために、頑張っている」

 

 中3で小3・小4の学力しかない子供たちが、この教室に通い、高校へ進学。その後立派な社会人となったケースをいくつかご紹介いただきました。


 研修の途中、話を聞いていて私も感動して泣きそうになりました。
 こうした事業が安定して継続できるよう、頑張らねばと思いました。