今日の午後2時から富士見市役所・全員協議会室にて、「地域活性化講演会」として新潟県村上市で、まちおこしで活躍されている吉川真嗣氏をお招きしての講演会がありました。
「地域資源の活用と市民によるまちづくり」と題し、行政の補助金等に頼らないで、観光客が来るまちづくりを実現した講師の経験をお話いただきました。
もともとは次男とあり地元を離れようと思っていたそうで、それが一転、家業をつぐことになり、村上市に伝わる100種類を超える鮭料理などの食文化を守ろうと活動されてこられたお父上の姿を見て、地元の振興を考えるようになられたそうです。
城下町として栄えた村上市には町屋など町人街の名残がたくさん残っているのですが、当初は近代化してそれらを壊す構想があり、それに対抗して署名活動を行うも頓挫。古い城下町の町並みを生かして活性化する取り組みを始められたそうです。
自分の手作り・手書きで、町屋を紹介するマップを作成。また春には、町屋に古い人形を飾る「人形様めぐり」のお祭りを企画。NHK番組の「日曜美術館」にも売り込みをかけ、直接、原宿のNHK放送センターにも直談判。番組で放送され、それがきっかけで全国から観光客が来られ、街の意識も変わっていかれたそうです。また観光客に解説することで、お年寄りもやりがいが出て、元気になるといった効果があったとか。
そして秋には、屏風をかざるお祭りを企画。
こうした取り組みは行政の補助金を受けずに取り組まれ、また街の景観を取り戻そうと、街のぶろっぐべいなどを黒塀に戻す取り組みを1口1千円の浄財で行う「黒塀プロジェクト」などを展開。黒塀にする作業は子供たちも手伝い、子供たちの意識も変わっています。
今日の講師の印象に残った言葉。
「そもそもダイヤの原石なんてものは落ちてない。落ちている石ころを磨くことだ」
「事を起こして、変化を出す。」「人が来ることで意識が変わる」
富士見市は、講師の言われた「知恵と工夫」で、潜在的な魅力を掘り起こしていかないといけないと改めて思いました。
ちなみに今日の講師の接点は、担当課長がプライベートで村上市を訪問された際の偶然の出会いから。やはりご縁って大事ですね。
さて、富士見市地域活性化研究会ふじみラボ作成の観光アプリも4月から始動します。こちらもぜひご期待ください!