
「隠された貧困」(扶桑社)
この本の著者の大山典宏氏は、現役の埼玉県の職員で、生活保護行政を担当。今回が3冊目の著書。
生活保護行政をめぐる本が数ある中でも、現場の経験を踏まえて、生活保護の意味と問題点を指摘している同氏の著書は非常に参考になります。
同著では、生活保護を受けて何とか生きている、薬物依存者、高齢犯罪者、ホームレスといった方の実態が綴られています。薬物対策や高齢者問題についても考えさせられました。
特に多くの批判・誤解がある「外国人貧困者」については、読み応えがあります。
同著では、日本人と結婚しその後離婚したフィリピン人女性の母子家庭が出てきています。その女性の第一声が「外国人が生活保護をもらえるのはおかしい」だったエピソードも紹介されています。
(外国人の生活保護で、「韓国・朝鮮籍」の次に多いのが「フィリピン」。フィリピン人の生活保護受給者の多くが母子家庭であり、こうしたケースが多い。子供は日本国籍を持っています。)
富士見市・三芳町・ふじみ野市を拠点に活動する「ふじみの国際交流センター」の活動も取り上げられています。
既刊の2冊を含めて、お勧めの1冊です。
http://www.amazon.co.jp/dp/4594070701/ref=cm_sw_r_tw_dp_-2zbub0JVE944
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