140814_1824~01.jpg

 今や地方議員で知らない者はいない「TSUTAYA図書館」で知られる佐賀県の武雄市立図書館。
 その生みの親で知られる武雄市の樋渡市長の著書です。

 閑古鳥がなく状態だった市立図書館・資料館を、TSUTAYAを運営するCCCとトップ交渉で指定管理者(※公共施設の運営を民間業者に委託する制度)を依頼。また館内にはスターバックスも出店し、本を読みながらの飲食もできる環境を作りました。(市の人口からして普通は出店しない異例の出店)

 この構想は当初、一部の市民や、もともと図書館への指定管理者制度をよく思わない文化人らからも猛反発を受けます。
 しかし、丁寧な説明も重ね、多くの市民の賛同を得て、議会での可決などを経て平成25年4月オープン。
 結果、平成25年度1年間で92万人が来館する図書館へ。県外からも多数が来館。地元のショッピングモール・ゆめタウンや武雄温泉と絡めて観光資源にまでなっているとのことです。
 行政視察も平成18年度の38件・265人から25年度は426件・4328人と、武雄市の図書館を含めた諸々の改革は、視察だけで9000万円を超える経済効果を生み出しているという。

 話し言葉に近い、非常に読みやすい文体で書かれており、すぐ読み終わりました。
 官僚出身でありながら、いい意味で官僚らしからぬ。改革派首長でありながら、しっかり議会との関係もしっかり重視する。また(議員にはなかなか分からない)首長の本音が書かれた一冊です。
 お勧めの一冊です。
http://www.amazon.co.jp/沸騰!図書館-100万人が訪れた驚きのハコモノ-角川oneテーマ21-樋渡-啓祐-ebook/dp/B00K2MEF2A


↓政務活動費で政策につながる本を購読します!応援のクリックをお願いします!

にほんブログ村