12日の私の一般質問中、 「富士見市議会史上初」となる市長からの反問権の行使がありました。


 反問権とは質問の趣旨・内容がよく分からない場合などに質問者に逆に確認のために質問する権限です。

 議会改革の流れの中で、多くの議会で今取り入れられています。


 私が「孤立死」について、「国では定義がない状態だが、富士見市で定義は定めているか」という旨の再質問を答弁者の健康福祉部長にしたところ、市長から反問権の行使の申し出上がり、議長が許可しました。


 「会派草の根としては、なにをもって孤立死と定義、判断しているのか」という旨の反問があり、「新聞等で「孤立死」と報じられていた通り、一般的な意味で「孤立死」という言葉を使った」と回答。その後、一般質問に戻りました。


 その後、「市長の発言は反問権の濫用だ」との指摘が他の会派からも出され、議会散会後、急遽、議会運営委員会が招集されることになりました。


 まず反問中、「草の根」と会派の名前を出した点について、そもそも各議員の立場で行っている「一般質問」であり、会派としての「代表質問」ではないことから市長側から訂正の申し出がありました。


 本会議散会後の議会運営委員会では

・部長との質疑のやり取りの際に、市長がいわば割って入ってきたのが反問にあたるのか

・そもそも質問の内容が、内容の確認という反問の範疇にはいるのか

・反問によってその後の質疑のやり取りに意味があったのか

 などの点が70分以上に渡って議論された末に、多数決の結果、「反問権の範疇にない」と決定されました。


 議会運営委員会委員長から市長にこの内容を踏まえて申し入れが行われ、その結果、14日の最終日の本会議冒頭、訂正の申し入れがあり、会議録から反問のやり取り一切が削除されることになりました。


 こうして結果として「初の反問権行使」は幻となりました。


(余談)「初当選早々、いろいろいい意味で波紋を呼んでいるね」と言われてしまいました。しっかり今後もがんばります。