神魂神社~現存する最古の大社造りの社殿の天井画には・・・~ | 出雲 幸せ巡り- 松尾たいこのイラストエッセイ『出雲 幸せ巡り』公式ブログ

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松尾たいこのイラストエッセイ第2弾
『出雲 幸せ巡り』の公式ブログです。
取材エピソードを写真と共に紹介します。

こんにちは、ロックです。



このブログ、いつもは200~400くらいのアクセスなんですが、

火曜、水曜と1000超えでした。Σ(゚д゚;)

なんでだろうな~と思ってたら、

高円宮典子さまと出雲国造の千家さんがご婚約を発表したから、

出雲で検索した人が辿りついたんじゃ・・・という意見が。

なるほど~、そういうこともあるんですかね。


なんにしろ、出雲ブログをやってる最中に、

このようなおめでたいニュースが流れたことを嬉しく思ってます。

なんといっても皇室出雲国造家との結婚ですからね。

古代史好きとしては、なんともワクワクします。

皇室の祖は天照大御神、そして出雲国造の千家家の祖は天穂日命

天穂日命(あめのほひのみこと)は天照大御神の二男ですから、

(長男のアメノオシホミミの直系が天皇家)、

元をたどれば千家家の祖先も天照大御神なんですね。


出雲国造家というのは、現在まで続くただひとつの国造家で、

代替わりの際には宮中へ参内し、「出雲国造神賀詞」を奏上するのだそうです。

今回ご婚約された千家さんは長男ですから、

いずれ宮中へ参内、奏上するのでしょうね。



さて、出雲旅のつづきです。

松尾さんの新作『古事記ゆる神様100図鑑』の発売が

10月になりそうなので、

それまでには出雲編とこのあとの伊勢編2を終わらせなければ・・・。




熊野大社の参拝を終えて次に向かったのは神魂神社

「神魂」で、「かもす」と読みます。

鳥居の先の参道は緩やかな石段。

この参道を真っ直ぐ進み、右を見上げると

急な石段が現れ、その上がご本殿のある境内となっています。

こちらの神社も熊野大社や揖夜神社と同じく、

意宇六社のうちのひとつなのですが、

それほど知られていないので、人も少なく、超穴場的な雰囲気。

石段を登ると、目の前に拝殿があり、その奥がご本殿です。

なんとこちらのご本殿、日本最古の現存する大社造りの建物。

もちろん国宝です。


創建は室町時代といわれています。

ご祭神はイザナミノミコトなので、千木は内削ぎ(水平)です。

が、なんと鰹木は3本! 普通なら偶数なんですが・・・。

そして、この御本殿の天上画には面白いものが描かれているんだそうです。

それは、9つの雲。


出雲大社の本殿にも同じような天上画があるらしいのですが、

そちらは雲が7つ




ピンボケですみません。

出雲古代歴史博物館に展示されていたものです。

これは出雲大社の天上画の7つの雲。

これと同じような感じで9つの雲が神魂神社の本殿の天井には描かれているんだそうです。

意味深ですね~~。


熊野大社のところでも書きましたが、

古代出雲の中心地は現在の出雲大社のあたりではなく、

熊野大社やこの神魂神社ある宍道湖の南側だったんですね。

で、この神魂神社という神社は、じつはすごい神社で、

天照大御神の二男であるオメノホヒノミコトがこの地に降臨して、

自ら建てた神社といわれてるんです。

で、アメノホヒの子孫が出雲国造として25代までここにいたんだそうです。

出雲国造というのは、ブログの最初で書いた、現在の出雲大社の宮司家のこと。

26代目から出雲大社に移るようになってからも、

代替わりの際などには熊野大社と同じように、こちらの神社にも参向するんだとか。

すごいですね~~。


境内には、摂社がいくつかあります。

なかでも一番気になったのが、こちら。

なんか、神籬(ひもろぎ)っぽいんですが、謎です。

右側の摂社は貴布禰稲荷両神杜といって、

ふたつの神社が一つ建物に合体してます。

こちら、とても珍しいそうで、文化財になってます。

熊野大社とはまた違った雰囲気ですが、

こちらもなんだかパワーがありそうな、神聖な神社でした。


こちらの神社、相撲の神様の野見宿祢(のみのすくね)ともゆかりがあります。

アメノホヒの14世の子孫で、力持ちで有名で、11代天皇の垂仁天皇に呼ばれて、

大和で相撲をとったらしいです。

その時、この神社の近くで大きな石を持ち上げてトレーニングしたんだとか。

で、その石が近くにあると聞いてたので、探したんですが、

この時は見つかりませんでした。

あとで知ったんですが、近くの中学校の中にあるそうです。

今日ものある人はそちらにも足を延ばしてみてください。

この野見宿祢という人は、殉死をやめさせるために埴輪を作った人でもあるんです。


とまあ、いろんな逸話がある神魂神社でした。

正面の鳥居の前が桜並木になってたので、ちょっと散歩してみました。

(桜の季節じゃなかったけどイメージ膨らませて)

歩いてたら、坊主頭の高校生くらいの男子の集団に遭遇。

するとなんと、「こんにちは~」と僕たちに挨拶してくれるんです。

まあ、びっくり。(  ゚ ▽ ゚ ;)

その後も、小学生やそれよりちっちゃい子も、みんな、挨拶してくれる。

なんか、純朴でいいですね~。

ほのぼのして、癒されました。


そんなこんなで、お次はこの日、最後の神社。

ここからすぐ近くの、あの縁結びで人気の神社です。

つづく。



 
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