Tomokoです。
【２年前の記事の再投稿です】
今日は、ふと思いついたので
警察の取り締まりについて
元検事の立場から思うことを
書きたいと思います。
（警察の公式見解ではありません。
私個人の意見です）
facebookでたまに上がってくる批判。
警察官が隠れて見ていて
一時停止違反を取り締まることに対し
「卑怯だ」
「指導するのが警察の役目だろ」
「ノルマ、点数主義だろ！」
とまあ、一時停止違反をしたことを
棚に上げてよくもまあそんなことが
言えるなんて、ほんとおバカさんたちね〜
と思って見ております。
検事時代、交通部には
３か月くらいしか所属していないので
そんなに交通事件に詳しくないのですが
公判部で裁判の担当をしていた時に
交通事件を多数担当しました。
裁判になるということは
それなりの重大事故です。
（交通事件は特に不起訴や罰金が
圧倒的に多いからです。）
人を死傷させるような
重大事故を起こした事件。
これは「過失」です。
わざとではなく、不注意です。
私の印象ですが
重大な死傷事故を起こした
被告人の交通前歴の多いこと。
一時停止違反
駐車違反
信号無視
シートベルト不着用
携帯電話使用
などなど。
不注意で事故を起こす
ということと
軽微な交通違反。
関係ないように思えますよね。
それがそうでもない。
重大な死傷事故を起こす人は
軽微な交通違反を
たくさんやっている。
不思議ですね〜〜〜。
だから、絶対に事故が
起きることはないだろうと
思われる交差点であっても
「交通法規を遵守する」
ということがとても大事なの。
でね、余談ですが
私は、一時停止のところでは
必ず、完璧に止まります。
そう決めているから
そうしています。
これは、教習所の教官から
ゴールド免許で事故を起こしたことがない
ベテランタクシードライバーさんが
事故を起こさない秘訣として
「一時停止を完璧に止まる」
と言っていたと聞いたからなの。
だから、一時停止を完璧に止まること
って、絶対に事故と関係あるのよ。
で、そんな必要性があると
わかっていれば
一時停止もちゃんと完璧に
止まろうと思うやん？
でも、必要もないのに・・・
と思う人は、必ず完璧に
一時停止しよう
とはなかなか思えないでしょ。
だから、たまに隠れてこっそり
抜き打ちで取り締まるのよ。
いつどこで警察が取り締まっているか
わからない。
違反して反則金を払いたくない。
それが動機でもいいんです。
それがないと守らないんでしょ？
とにかく交通法規を遵守すること。
それが重大事故の防止につながるの。
あと、取り締まるのではなく
指導すべき、という意見。
なんでそこまで親切したらなあかんねん。
警察官も忙しいのでね。
人員を増やすのなら税金かかりますよ。
あと、ノルマ、点数主義という批判。
これ、なんで批判されるのかも
よくわからないのですが。。。
警察官って全国にどれだけ
いると思いますか。
かなりの数です。
裁判官や検察官と比べたら
もう圧倒的な差で多いです。
いろんな方がいます。
全ての警察官が
正義感や使命感だけで
がむしゃらに働いてくれたら
いいですけど。
人間ですからね。
できれば楽したい
と思うのは普通じゃない？
平和であれば楽できます。
だけど、犯罪って見えないところで行われる。
警察官ががむしゃらに
働いてくれるということは
我々善良な国民にとって
とてもありがたいことです。
ノルマや点数でモチベーションが
上がって働いてくれるなら
それでいいじゃないですか。
犯罪じゃないのをノルマのために
事件化して冤罪発生の危険がある？
そこまで暇じゃないです。
昼夜問わず市民のために
働いてくださっている
警察の方には感謝感謝です。
いつも本当にお疲れ様です。
あと、事故を起こさないように
私が気をつけていること。
これも教習所の教官から教えて
もらったことなんだけど
運転する前に必ず
「今日事故を起こすかもしれない」
と、気を引き締めることです。
気を引き締めるだけでも
全然違うそうですよ。
あと、エンジンをかける前に
必ずシートベルトをする。です。
数メートルだけなのに
シートベルト締めてないから
取り締まられた、と文句言っていた
人もいたな。
立派な違反だろ。
常識に反してもいいけど
法に反してはいけません。
交通法規を遵守するということは
誰かの命を守ることに繋がるのです。
