日経平均家具かが4万円に近づこうとしているが、相次ぐ大手企業の早期退職募集のニュースが流れている。

 

最近ではワコール、資生堂、ソニー、イトーヨーカドーなどが挙げられるが、東京商工リサーチによれば、2023年に早期・希望退職者」を募集した上場企業は、41社で。全体の対象人数は3,161人。しかも、募集開始の直近決算で、黒字企業は21社である。

 

いまさら書くこともない話だけど、上場企業だからといって、黒字だからといって決して希望退職をしないとは限らないことは明白。

 

かたや別の業界では人が集まらない。いかに人材が流動していないかがよくわかる。

このような状況をマクロでみれば、おおよそ産業構造が変化していることが読み取れる。

 

つまり、世の中が社会が経済が大きく変わっている。

高度経済成長時代は、その変化はおおよそ成長、規模拡大だったけども、その後の”変化”は、サバイバルのための変化ということ。

 

企業は変化に対応しなければならない。そこで働く人もこの変化に対応しなければならない。

 

今回、資生堂は”変化”に対応するため、45歳以上で勤続20年以上の資生堂ジャパン社員を対象に早期退職を募集した。

 

これを読み替えれば、社員は一つの会社で20年居て、外にだされて同等の仕事ができるのかが問われている。そんな変化に対応しろと迫られている。

 

高い学歴で手に入れたはずの大手企業就職という「安定」は、もはや全く「安定」ではない。大手企業は「安定」した給与を得られる存在ではない。

 

45歳、一つの企業に20年。染みついた企業文化、所属していた組織での習慣。そして獲得した肩書き。

 

そうなってからの転職にあわてないためには、自力をつけることしかない。

 

 

 

いつも思う。

 

 

時代は変わっている。終身雇用などはもはや企業組織を苦しめるだけである。

企業によって安定を提供してもらうのではない時代。

 

自ら安定を手に入れられる知識と経験を積み上げる働き方を選択する時代だ。

働き方改革とは、本当はこのことではないだろうか?