黒革の手帳で好評だった武井咲さん。実は見てません、彼女の黒革の手帳。
ÉXILEのTAKAHIROさんとメデタク入籍、お腹に子どももいらっしゃると言うことなので、このまま女優業はお休みになられてと言う流れなんでしょうね。
彼女のお芝居を見たのは、深夜時間帯のドラマ「アスコーマーチ」(2011年)が初ですかね。男ばっかりの工業高校に入学した女子高生役。工業高校出身の自分としては親近感を持って観られた。
彼女の芝居は、正直なところまだまだでした。ありがちな女子高生を演じているけど、ありがちなのでまあ納得感はあった。けどお芝居としてはぎこちないなと言う印象でしたね。当時はまだまだ経験も浅かった(とはいえちゃんと女優さんの仕事はされていました)からかもしれません。
それからまだ6年ですね。
舞台経験がない、と言うか多分呼ばれない文、やはりお芝居に成長がない印象。
このクールから始まった「あなたを脅迫します」。コメディドラマなのだけど、ディーン・フジオカさんも、武井咲さんも、あと一息!
芝居がと言うよりも、コメディに必要なテンポとか間とか。
面白いセリフがちりばめられているのに、本人たちはお芝居で必死でお芝居していてコメディどころじゃないのかもしれない。とっても残念な仕上がり。
お話はそれなりに面白い。
もしかしたら、演出の問題かもしれないけど、でもやっぱり足りませんね。
今後回を重ねるごとに、呼吸が合ってこれ以上ないなと言うテンポでやってほしい。
更にいえば、武井咲さんのコメディエンヌとしての演技の幅は残念だけどとても狭い。
喋り方、存在が、「貴族探偵」のときと変わらない。これは多分お芝居とか役を演じると言うことの基本と言うか組み立て方にじっくり向かう機会がなかったからかも知れない。
今回の武井さんの役、他にどんな女優さんがいいかと家族で話をしたら、今ちょうど旬の吉岡里帆さんとか、コメディエンヌぶりでいえば桐谷美玲さんとかもありかなと。
さて、このドラマでは元AKBのぱるること島崎遥香さんも出演されています。
演技は一所懸命でとっても良く頑張って入られますが、まだまだスキが多いですね。
ぶっきらぼうキャラ、頭が良い分、できないやつや頭の回転の遅いやつを見下す傾向。同じレベルの能力が合ったら張り合って負けを受け入れないようなタイプ。口のききかたもちょっと悪ぶってる役所。最初の数シーンはいい感じ、頑張って演技してるなあと思ってたけど、確かディーンと出かけるときのシーンだったかな。そこで見せた彼女の表情はまるでダメ。いい男とデートにでも行くような表情じゃ、それまでの演技が全部無駄。
演出家は何をしてたのか、武井咲さんとの組み合わせが多い分、武井さんに注力しすぎたか。ディレクターも撮り直せばよかったものを。
初回平均視聴率が8%台だったそうですが、もうちょっと上に行くかもね。
おそらく全話通じてあのトーンだろうなあ。と言うことはコメディを狙いながらそれほど笑えず。面白い会話も冷え冷えでそれなりの冷たい笑いのドラマになるのかなあ。
余計な御世話でした。