活字好きになったのはいつの頃からかわからないが、

幼い時から既にその傾向はあった。

どちらかといえばひとところにじっとしていないような

活発でおてんばな少女ではあったが、なぜか本を

読んでいるときだけはものすごい集中力を発揮した。


小学校に上がってからも特に勉強が好きだったわけ

ではないが、新学期が始まり、新しい教科書をもらうと

わくわくし、必ずその日のうちに一通り読んでいた。


まず初めに読むのが「国語」の教科書。その中でも

小説、詩、論説文の順。昔話やありもしない空想上の

お話が大好きで、逆に地味なノンフィクションはあまり

面白く思えなかった。

そして「道徳」「社会」の教科書を読んでから「理科」

「音楽」「図工」なんかをざっと眺め、最後が「算数」・・・

高校を卒業するまでその癖は続いた。私にとっては

教科書すら立派な「読み物」だったってわけ。