YouTubeチャンネルのコンテンツとして一般的なものは、配信者が映画や事件や歴史など様々なジャンルの事象に関する紹介や考察を行うものであると認識しているが、中には非常に独創的な趣向の番組も存在する。わたしが初めてその内容に独創性を感じたチャンネルは、現役弁護士による架空請求業者撃退動画だったが、最近、知った不倫する夫や妻への突撃動画も怖いもの見たさの気持ちからつい閲覧してしまう。


最近、韓国で飲酒運転の疑いがある運転手をユーチューバーが追跡した結果、その運転手が死亡する事故が発生したという記事を読んだ。そう言えば、日本でも駅などで痴漢や盗撮犯を捕まえ、その人を追求して私人逮捕する様を紹介する動画を見たことがある。これらは犯罪を行う者を単に逮捕するだけでなく、その様子をカメラに収め、YouTubeの番組として配信することを目的に作られているわけである。閲覧数が増えればユーチューバーの収益が上がるわけだから、これらはみな利益を得るための商業的な行為であると言える。


さらに、先日、大阪駅構内で乗降する女性に「今夜だけ抱かせてほしい」と声をかけつきまとうユーチューバーがいて問題になっていることを知ったが、このコンテンツは、ある種のナンパ動画と言えなくはないが、「お茶でもどうですか?」と女性に声をかけるのとは次元が違う。女性に声をかけることは犯罪ではないが、性的なニュアンス全開のこのユーチューバーは下手をすると軽犯罪に問われると思う。


わたしのユーチューバーなる者への理解度は低いと思うが、「バズる」ためにユーチューバーたちは様々な趣向で番組作りをしているのだと思う。前記のコンテンツを開発したユーチューバーたちもその例外ではなく、視聴者がまだ見たことがない内容の番組を作りを目指した結果、そのような動画の製作に至ったのだと思う。これらのコンテンツは決して地上波で放送できるものではなく、だからこそわたしの興味を駆り立てる「ヤバさ」を持つわけだが、下手をすると公序良俗に反したり、思わぬ事故を引き起こす可能性があるという点で、非常に危なっかしい要素を持っている。


今後、YouTube番組はどのように発展し、どのように規制されていくのだろう?


 ✵YouTubeチャンネル。(「YouTube」より)