今月、二度目の渡韓を控え、ずっと韓国語の勉強をしている。と言っても、ハングルを覚えて韓国語の文法を習得するというような勉強をしているわけではない。ただ、旅行で使えそうな基本的な韓国語をカタカナ表記で闇雲に覚えていくというという乱暴な方法である。
●アンニョンハセヨ→こんちには
●カムサハムニダ→ありがとう
●ミアネヨ→ごめんなさい
●アラッソ→わかった
●チンチャ→マジで
●マシッソヨ→美味しいです
●チョギヨ→すいません
●ケンチャナヨ→大丈夫です
さしあたりこの辺の言い方を覚えたが、何せまったくゼロからの韓国語である。ペラペラとしゃべることができるようになるのはいつのことやら。初めて渡韓した時はほとんど物見遊山の気持ちだったから、事前にこんな準備をすることはまったくなかった。その時は「ハイ」が「ネ」、「いいえ」が「アニヨ」という言い方さえ知らなかったのだからいい度胸である。もっとも、その時は幸いにして旅行をサポートしてくれる韓国人の友人がいたから何とかなったと言える。
ところで、韓国語であるにもかかわらず、日本語とほとんど同じ発音をする韓国語が存在する。以下のような言葉である。
●カグ→家具
●カバン→鞄
●カジョグ→家族
●トシ→都市
●トソグァン→図書館
●ムリ→無理
●サギ→詐欺
●ヤクソク→約束
●ジュンビ→準備
●チョミリョ→調味料
そう言えば、かつて韓国映画を見ていて、何度か「今、日本語で言ったよな?」と驚く場面に出会ったことがあるが、これで謎が解けた。似ていたのではなく同じだったのである。なぜそういうことになっているかと言うと、ともに漢字を元にする言葉だかららしい。そういう意味では日本語と韓国語は非常に近しい言葉であるにちがいない。
わたしは渡韓して、韓国の友人と再会した時にすんなりと韓国語が口から出るように、日常の中で上記の言葉を使うようにしている。音にして耳で覚える。これは芝居の台詞を我が物にするのと同じである。韓国語を学ぶ現在のわたしは、さながら役作りをしている俳優のようである。