ドジャースの大谷翔平選手が韓国を訪れ、仁川空港を新婚の奥様とともに歩く映像を見た。公表されなかったせいもあり、大谷選手の結婚相手に大きな注目が集まったが、焦らされた分、このような2ショットは新鮮である。奥様は元プロバスケットボールの選手だという。大谷選手は韓国人らしい二人のセキュリティ(護衛)に挟まれて空港を歩く。


大谷選手は195センチの長身だから屈強なセキュリティーより頭一個分大きく見えるが、奥様も180センチの長身というから大柄の男たちと並んでも引けを取らない。いや、写真で見る限り、セキュリティより大きく見える。野球帽をツバを後ろ向きにして被った大谷選手は大柄ながらどこかに「野球少年」の雰囲気を醸し出していて爽やかである。奥様も夫の半歩後ろを行く慎ましやかな日本女性の風情が好ましい。


大谷選手を挟む二人のセキュリティは年齢は三十前後、身長は180センチくらいか。ベレー帽にサングラスをかけたこの二人のセキュリティたちが何者か知らないが、ずいぶん日本のセキュリティとは違うように思う。おそらく威圧感の演出の結果、こういうスタイルで警護をしているのだろうが、日本のセキュリティはこんなラフな格好はしていない。いや、民間のセキュリティーはこんな感じなのかもしれないが、少なくとも安倍晋三元首相の暗殺事件の際に犯人に飛びかかったセキュリティ(警視庁のSP)たちはスーツにネクタイ姿だった。


あくまでもわたしのイメージだが、日本のセキュリティより韓国のセキュリティの方が勇ましく見えるのは、韓国には徴兵制度があるからだろうか? 戦争がわたしたち日本人よりも身近にあり、成人男子に兵役を義務づけている韓国では腕っぷしの強い男がそこら中にいそうな印象がある。なぜなら彼らは兵役を経て戦闘訓練を受けているわけだから。ゆえに大谷選手をガードするセキュリティたちも相当に腕っぷしは強いにちがいない。


また、韓国はかつて大日本帝国の統治下にあった。もしかしたら彼らの祖父・祖母は日本統治下のソウル(平城)に住んでいたかもしれない。彼らの目に日本から来た野球界のスーパースターはどのように映っているのだろうか?


*仁川空港の大谷選手。(「Yahoo!ニュース」より)