女子高生のスカートの中を盗撮しようとして逮捕される男の動画をTicTokなどでしばしば見かける。大概において、それは駅や商業施設のエスカレーター付近で行われるようである。大々的には報道されないが、日々、様々な男がそのような行為に及び、場合によっては警察に捕まっているのだろう。見る度に犯行に及ぶ人たちの愚かさにあきれるが、ある性癖を持った人にとって「女子高生のスカートの中」は神秘の秘境であり、彼らを魅了して止まない秘密の花園なのかもしれない。


翻って、被害を受ける女子高生側は、盗撮という事態に直面していったいどんな気持ちになるのだろう? 不快な気持ちになることは間違いないと思うが、事実を知った後はいろいろと思い悩むのではないか?


女子高生「え、盗撮されたの、あたし? ヤダ、恥ずかしい。それにしてもなんであの人はわたしのスカートの中を盗撮するのかな。わたしのスカートの中は写真に撮りたいくらい魅力があるわけ? 直に見たいのはわからなくはないけど、なんでパンツを? わかんない。まあ、どっちにせよ、ある種の男の人にとってはわたしのパンツは価値があるってことよね。ちょっと待って。だとするならスカートはいて歩いてるわたしの方に問題はない? だってそうじゃない? ズボンはいてればそんなことないわけでしょ。スカートはいて足を出して歩いてるから男の人をそういう気にさせてしまうわけだから。けど、だからと言ってわたしだけズボンをはいて学校行くのは変じゃない? これ、制服なんだから勝手なことはできないもん。やっぱりスカートはいて通学するしかないってことよね。そもそもなんで女はスカートをはくの? もうよくわかんない! けど、今日は新しいパンツでよかったかも」


被害に遭った女子高生のキャラクターにもよるが、このように感じる無垢なる女子高生もいるのではないか? そして、このような被害を通して彼女たちは「自分が女である」という現実を学んでいくのではないか。自分の肉体が男たちにとって価値ある宝物であることを。


*女子高生。(「フリーイラストブック」より)