韓国旅行の最終日。今日はわたしが見た衝撃的な韓国映画に出てきたロケ地巡りをした。一人ではとてもそんなことはできなかったが、ガイドのPさんに連れていってもらったのである。その映画を見ていない人にはピンと来ない内容だろうが、以下に紹介する。


●「グエムル―漢江の怪物―」


ソウルを南北に分ける漢江に架かる巨大な橋の川辺。川幅は1キロくらいあるのではないか。本作においてタイトルロールの怪物はこの川の中から出現する。怪物はこの大橋にぶら下がったりする。

●「パラサイト 半地下の家族」

韓国映画としては初のアカデミー賞作品賞を受賞した一作。この階段は、主人公の一家が住んでいる界隈にある。社会的な上下関係を階段の上下関係によって表現するポン・ジュノ監督の快作である。

●「チェイサー」

ナ・ホンジン監督の会心の第一作。殺人鬼がデリヘル嬢を監禁する邸宅近くの坂道。映画の冒頭で殺人鬼がデリヘル嬢と一緒にやって来て、車を駐車する場面に登場する。映画は夜だから昼間だとちょっと印象が違うが、デリヘル嬢の失踪を鮮やかに告げるオープニングである。

●「チェイサー」

同じく「チェイサー」に登場する雑貨屋である。クライマックス直前、自力で脱出を果たしたデリヘル嬢は、この雑貨屋に助けを求めて匿われる。しかし、運悪く殺人鬼がやって来て、ハンマーによって撲殺される。現在は廃屋になっている。
昨夜は、大学路の劇場で「パルレ~洗濯」というミュージカルを見た。大ヒットしている韓国製のミュージカルだという。日本でも上演された芝居らしいが、出演者と観客の心理的距離感が近く、その親和的な関係を羨ましく感じた。一度きっちり拍手してすぐに終わるカーテンコールも気持ちよい。

*大学路で見た「パルレ~洗濯」の看板前にて。