天使:「ドゥデュースが直前の出走取消し。この影響は大きそうやな。完璧中心馬の存在やったから。ま、アナ党には馬券的妙味が増えて、ワクワク感は増すけどな。難しさも倍増や。ドゥデュースが出てても分かりにくかったんは展開や。ホンマ、これいう逃げ馬がおれへんメンバーやからな。スターズオンアースは去年の有馬記念を2番手で2着。前走のジャパンカップも3番手から・・・・・・前で勝負するようになってるから、今回も先行か。同じ5歳牝馬のスタニングローズも大阪杯で逃げるなど、タイプ的には先行タイプ。中山・芝2500mはスタートしてすぐカーブ。外枠の馬は先行すると外を回されるので、7枠13番のスタニングローズはそう前には行かないかも。あと前行くとしたら、大阪杯を勝ってG1馬となったベラジオオペラ、21年の有馬記念2着があるディープボンドやな」

 

悪魔:「どの馬が逃げるにしても、前で競ることはないと思うわ。何かが行ったら、いっつものように先行・好位で抜け出しを狙っていればええワケやし。後ろの馬が捲りに出たら、それに呼応してスパートするか?捲る馬が出る前に自らがスパートして後続の『切れ味』を阻止するか?最初はスローでも、後半の馬の動きで一気に流れができるかも知れへんし。単純に前有利と考えん方がええね。そうでなくても、ここ2年連続3コーナーから捲った馬が勝ってるからね。今回はそれに合わせて、スローペースで脚を溜めてる前の馬がペースアップしたら直線は脚が止まる、はず」

 

 僕:「確かにね。アーバンシック、ダノンデサイル、人気2頭は差し馬。しかも、鞍上が№1ジョッキーのC.ルメールと、大ベテラン・横山典弘だから、そういったレースの対応などわかっているはず。ドゥデュースほどの『切れ味』を持っていれば違うけどね。アーバンシックはルメールに乗り替わってから、セントライト記念、菊花賞ともに早め捲りで勝っている。ダノンデサイルは内の1枠1番、ダービーを4番手に付けて勝ったように、最初から前に出して勝負するかもしれないし前に行ける馬。15頭立てG1。ドゥデュースが回避して、『勝てるチャンス』が増えた馬たちが勝つために動けば、きっと展開に波乱が起きる。狙いはやはり差し脚、か。 ズバリ、中心はジャスティンパレス。セリ取引価格2億円の馬。去年の4月・天皇賞春1着から8戦連続G1のみに出走中。去年は天皇賞春1着後、宝塚記念3着、天皇賞秋2着、有馬記念4着。5歳の今年は、ドバイ・シーマクラシック4着、宝塚記念10着、天皇賞秋4着、ジャパンカップ5着。馬券圏内から外れてはいるが、落ち込むほどの戦績ではない。上がり3ハロンのタイムは、天皇賞秋・33秒0、ジャパンカップ・33秒3、差し馬として上がり脚に衰えは感じられない。前有利の展開を打ち砕いた差し馬はドゥデュースだけ。ドゥデュースのいない流れるレースになれば・・・・・・差し脚が生きる。鞍上は今月、レモンポップでG1を獲った坂井瑠星。休み明け3走目に全力投入できれば。 このレース、年齢別でいうと最も好成績は3歳馬。菊花賞馬アーバンシック、ダービー馬ダノンデサイルの人気1,2番は仕方ないか。 アーバンシックは皐月賞4着で注目されたがダービー11着。秋からルメールに鞍が替わったのが良かったのか、精神的に体力的に成長したのか、中団から捲る戦法が定着し、セントライト記念、菊花賞を連勝。日程的にも菊花賞→有馬記念は合うのか?過去にも菊花賞からの好走例は多い。 ダノンデサイルはセリ取引価格1億4千万円強の馬。高馬ではあったが、新馬戦3番人気4着、未勝利戦5番人気1着、京都2歳S11番人気4着、京成杯5番人気1着と、素質ほどの人気はなかった。皐月賞をゲート入り直前に発走除外となり、ダービーは9番人気で1着。ぶっつけで臨んだ菊花賞は、中団に付けながらも馬群の中で後方15番手まで位置が下がり、直線追い上げるも6着だった。決して力負けではない。 アーバンシックもダノンデサイルも、クラシック戦線で『冠』を獲った馬。強い馬、ただ一抹の不安があるのは、ハッキリとクラシック候補と言われて来た馬ではなかったこと。その時の『出来』と『好運』によって得られた称号なのかも。有馬記念、ここが『試金石』。 前行く馬の中で残る可能性があるのは、ベラジオオペラかな。スターズオンアースは今年、ドバイ・シーマクラシック8着、ジャパンカップ7着で昨年が絶頂のように思う。来年は6歳で社台レースホースの馬には引退の時期でもあるし。サンデーレーシングのスタニングローズにもいえる。最近、ようやくまた前に行けるようになって京都大賞典2着したディープボンドだが、残念ながら7歳馬は過去10年、馬券圏内は0という現実。 ベラジオオペラは4歳馬で今年、大阪杯を勝ってG1馬に。大阪杯は2番手から直線、抜け出し。前走、天皇賞秋は3番手からバテたわけでもなく33秒7の脚で上がったが、『切れ味』負けで6着。今回は3枠5番、絶好の枠から内2,3番手で溜めて、4コーナー早めに先頭に立って押し切る作戦か。距離2500mもダービー・2400mでタイム差なしの4着なら大丈夫か。 アナ馬として狙うのはローシャムパークと、シャフリヤール。 ローシャムパークは今年、大阪杯をベラジオオペラのクビ差2着して、G1候補として期待された5歳牡馬。その後、宝塚記念5着、毎日王冠を10着で評価を落とした。前走はアメリカ・BCターフに出走。単勝1.9倍の大本命レベルズロマンスにクビ差の2着。この有馬記念で人気になってもおかしくない戦績。3枠6番に入り、中団から捲り脚を狙うか。 シャフリヤールはローシャムパークと同じBCターフに出走。1馬身半差遅れの3着。日本ではダービー勝利後、G1ではジャパンカップ3着・2着、天皇賞秋5着、有馬記念5着。海外G1は6戦してドバイ・シーマクラシックは1,5,2着、プリンスオブウエール4着、BCターフ3,3着。海外の方が好成績も、日本でのG1も大負けはしたことがない。ハッキリ言って、G1レベル実績では2勝・2着2回・3着3回、完全に格上。アナ馬というのもおかしい存在だ。大外8枠16番から『先行する』と言う陣営。まさか、とは思うが、不安は強引な外枠先行だけ」

 

天使:「なるほどな。ほな、買い目いこか」

 

 僕:「馬単ボックス、①③⑤⑥⑪⑯、30点×100円。

3連複ボックス、①③⑤⑥⑪⑯、20点×100円。

3連単、ベラジオオペラ・ジャステインパレス2頭軸マルチ⑤⑪-①③⑥⑯、24点×100円」

 

天使:「おっしゃ。ほな、それでいこか。ではでは」