天使:「圧倒的人気のレモンポップ。海外遠征は苦手なんか、2戦10着、12着。国内では15戦、12.3.0.0、うちG1は5戦5勝やからな。フェブラリーS、チャンピオンズカップ、JRAのG1は去年制覇しており、ホンマ、『国内では向かうところ敵なし』の状態や。2番手から、3,4番手からと先行・好位が戦法やったけど、去年の秋からは逃げ切り勝ちがパターンに。展開関係なしに『わが道を行く』、ダート王道の強さか」

 

悪魔:「確かにレモンポップはダート短距離中心に走って来て、初距離という1800mのチャンピオンズカップで距離不安をいわれてたけど、スタートから先頭に立って堂々と押し切ったもんね。距離も展開も関係ない、ホンマ、強さを見せつけた。2歳2戦、3歳は1戦のみやったことで、6歳暮れやけど、まだ17戦。でも、このレースで引退らしいね。実績はもう十分の馬。しゃかりきに仕上げて来ることはないと思うけど、ま、それでも恥ずかしいレースはせえへんと厩舎は思てるんとちゃう」

 

 僕:「ま、種牡馬として大切な馬は厩舎も気を使うからね。ただ、『ダート王』の血て、あまり高くは評価されないからね。『勝って引退』を狙っていると思うよ。このレースは他に逃げ馬としてミトノオー、先行・好位馬として内からクラウンプライド、ペプチドナイル、ペイシャエス、ドゥラエレーデ、テーオードレフォン、スレイマンがいる。差し馬にしても1番人気の馬が逃げているとなれば、仕掛けは早くなるはず。ペースは速くなるか。 レモンポップは勝つかどうか?はともかく、馬券の対象から外すワケにはいかないだろう。 勝ち負けの強敵となりそうなのは、末脚が切れるウィルソンテソーロと、老獪らしさ出しそうなハギノアレグリアス。 ウィルソンテソーロは去年のチャンピオンズカップを後方から最速の上がりでレモンポップの0.2秒差2着。その後、東京大賞典2着、帝王賞2着、前走はJBCクラシックでようやくG1勝利。まさに5歳のいまが充実期。 ハギノアレグリアスは7歳。4歳時は1年8ヵ月の長期休養で未出走。G1は昨年のチャンピオンズカップ6着のみとG1での存在感はないが、G2・3は2,2,2,1,3,7,1着。安定感のある走りを見せている。中京・ダート1800mで行われるこのレースのデータ特徴は先行・差し問わず内枠(7番枠以内)の馬、道中を内2頭分以内を通る馬の好走例が圧倒的に多いということ。前走、シリウスSを1番枠から5,6番手追走勝利したハギノアレグリアス。他にも内枠に入れば好位を追走して好走に結びつけることが多い。内枠に入れば砂を被ることを嫌う馬が多いが、ハギノアレグリアスにはそれもなく、内枠を上手く生かしたレースぶりが多いようだ。長期休養の辛ささえも糧にして、7歳にして実績を高めているハギノアレグリアス。良い意味でその『老獪さ』に期待したい。 快速逃げ馬だったが、重賞戦線では通用せず逃げて潰れるようになったペプチドナイル。レモンポップとは逆に逃げを無くしてフェブラリーS、4番手から勝利。その後も2番手からかしわ記念3着、マイツチャンピオンシップ(盛岡)2着。ここでも逃げずに内からゴール前差し切りを狙うか。 あと、狙うは1~7番枠に入った差しのセラフィックコール、好位差しのクラウンブライト。 セラフィックコールはデビューからダート5戦5勝でみやこSを2着馬に3馬身差の1着。重賞初勝利をつかんだ逸材。続くチャンピオンズカップを2番人気10着に敗れ、今年はダイオライト記念は勝ったが、川崎記念5着、帝王賞8着で人気を落とした。まだ4歳、実力が衰えるワケがない。復活あるのみ。 3歳時は22年、JBCクラシック2着、チャンピオンズカップ2着、勝利を嘱望されたクラウンプライド。4歳時は海外G1を5着、5着。帝王賞2着、韓国のコリアカップ1着もチャンピオンズカップ3番人気・11着と惨敗。5歳となった今年はサウジカップ9着、かしわ記念12着のあと、マーキューリーカップ(盛岡)1着、コリアカップ(韓国)1着と重賞連勝してここに臨む。これまた、去年のこのレースで人気となった逸材。セフティックコールともどもリベンジしかないだろう」

 

天使:「なるほどな。ほな、買い目いこか」

 

 僕:「馬単ボックス、①②③④⑦⑧、30点×100円。

3連複ボックス、①②③④⑦⑧、20点×100円。

3連単、レモンポップ・ウィルソンテソーロ2頭軸マルチ②⑧-①③④⑦、24点×100円」

 

天使:「おっしゃ。ほな、それでいこか。ではでは」