天使:「夏前の牝馬のハンデ戦。梅雨の時期で馬場が悪なる時が多いねんな。軽ハンデの馬が来て、よう荒れるレース。今年は良馬場になりそう。それもスピード重視の高速馬場、速いタイムのレースになりそうやな。逃げそうなんは、1枠1番のベリーヴィーナスか、7枠13番のアリスヴェリテ。どっちも前走、京都・芝2000mで逃げて勝った馬。ベリーヴィーナスは下鴨S(3勝クラス)を1分59秒4、アリスヴェリテは2勝クラスの条件戦を1分57秒8、ホンマ、速いタイムで逃げ切って勝ってる」

 

悪魔:「時計の速さだけが実力やないのはようわかるけど、スピードがない馬はちょっと勝負にならへんかもね。ペースにしても、ベリーヴィーナスは3ハロンが35秒6、1000m通過59秒6で、速いペースでも1着になった。アリスヴェリテは3ハロン・34秒5、1000m通過56秒8で、さらにハイペースでも1着。いまの京都は高速馬場で、速いペースでもスピードのある前の馬は残る馬場やなぁ・・・・・・と思えるね。今回も、どっちがハナ切るにしてもそこそこ速いペースやろうし、それでも残るのが京都の高速馬場。後ろからやと届けへんのとちゃう」

 

 僕:「確かに高速馬場だと後ろからは届かないことが多い。土曜日のメインの米子S・芝1600mだってそう。トゥードジボンが逃げて3ハロン34秒6、平均ペースだったが、上がりが33秒5。逃げて33秒5で上がられては、後ろの馬はどうしようもない感じだった。マーメイドSと同じ距離の稲荷特別では勝ちタイム1分58秒4、3ハロン36秒1、1000m通過60秒4と速いペースではなかったけど、上がり3ハロンが34秒1。後方2頭目にいた馬が上がり33秒5の脚で差して1着。4コーナー6番手にいた馬が上がり34秒0で2着、3着は4コーナー3番手の馬が上がり34秒2で3着。馬場の真ん中から外が伸びるようになって来ており、距離によって『外差し』が見られることもアリかと。 というワケでここは前でスピードを生かせる馬と、『外差し』ができる馬と両狙いで。 前で粘りのあるスピード馬は、アリスヴェリテ、コスタボニータ、エーデルブルーメ。 アリスヴェリテは13番枠と外枠に入ったが、オソラクハナは切るだろう。たとえ、内のベリーヴィーナスなどにハナを制せられても、2番手ででも十分抑えられる馬。前走は2勝クラスといえども、タイム的には十分ここで通用する結果。今回、ハンデ50㌔。軽ハンデを最大限生かせば、残れるか。 コスタボニータは今年に入って重賞で3,5,1着。安定感たっぷりで、前走は初重賞制覇。つねに先行・好位で脚質も安定。ハンデ56㌔も不安なし。 エーデルブルーメは、福永佑一調教師が開業初重賞制覇を狙う期待馬。祖母がエアグルーヴのライバルだったビワハイジ、伯母がブエナビスタという良血。まだ3勝クラスを勝ったばかりだが、前走、勝った時の鞍上・川田将雅が引き続き手綱を取ることからも、福永・川田の期待のほどがわかる。ここ3走は差しに回っているが、その前は先行・好位。差しに回っても捲り、早めの射程圏進出。 『外差し』を狙うのは、タガノパッション、ミッキーゴージャス、セントカメリア。 タガノパッションは3歳時にオークス4着の実績はあるが、その後、4歳、5歳と重賞からは遠ざかっていた。今年、愛知杯0.1秒差2着、中山牝馬S0.3秒差6着、福島牝馬S0.5秒差6着。『外差し』可能な馬場なら、きっと伸びて来る。 56.5㌔、トップハンデのミッキーゴージャス。父ミッキーロケット(宝塚記念制覇)、母ミッキークイーン(オークス・秋華賞制覇)、『ミッキー』の名誉と誇りの結晶。今年、愛知杯を勝って、大阪杯に挑戦も14着。『まったく走る気が見られなかった』と、再調整。復帰戦となるのが、ここ。実力があるのはわかりきっていること。精神面の順調さを期待するのみだ。 重賞ではまだ大した実績はないが、差し脚なら前走のリステッド競走・都大路S3着の時、上がり最速33秒1を叩き出したセントカメリア。上がり33秒6で4着だったピンハイより切れた。ハンデも53㌔と軽く、4枠8番枠、枠なりに走り直線そのままやや外へ振れば、魅力のゴールが見えて来るハズ」

 

天使:「なるほどな。ほな、買い目いこか」

 

 僕:「馬単ボックス、④⑧⑨⑫⑬⑮、30点×100円。

3連複ボックス、④⑧⑨⑫⑬⑮、20点×100円。

3連単、ミッキーゴージャス・エーデルブルーメ2頭軸マルチ⑨⑮-④⑧⑫⑬、24点×100円」

 

天使:「おっしゃ、ほな、それでいこか。ではでは」