天使:「京王杯スプリングカップは主軸は決まってて、相手を実績馬の復活に求めたんやけど、普通にこれからの4歳馬は人気もないし入れとくべきやったな。ウインマーベル、レッドモンレーヴの1,2着に、3着に来たんは3勝クラスを勝ったばっかりの4歳馬スズハロームや。調教師になった福永佑一が、自らが調教に乗ってまで仕上げたダノンスコーピオンはがんばったけど、4分の3馬身差の4着。馬単1,790円だけのゲットや。ヴィクトリアマイルは結構なアナ馬も狙ぅてんけどな。さすがに、最近好調なんはわかっとっても単勝200倍を上回るテンハッピーローズには、手が出せんかったな。結果を知ったいまでも、悪いけど『馬券を買う材料が見当たらへん』。WIN5の当たりが1票で4億4600万円という超ビッグなんもわかるわ。年間トータルは、馬単-75,230円、3連複-53,420円、3連単-61,340円」

 

悪魔:「京王杯スプリングカップはウインマーベル、レッドモンレーヴ、トウシンマカオの3頭が主軸と見られてたね。ゴール前は、一旦、内からトウシンマカオが3番手に上がって、人気の3頭の競馬かと思われたけど・・・・・・。トウシンマカオは芝1200mが最適距離。最後に脚色が鈍って差されて6着。3着には好位馬のすぐ後ろにいたスズハロームが、前とは差があったけど、ええ流れに乗って差した。芝1400mで3.0.0.1、距離が合うてんのやろね」

 

 僕:「去年のこのレースの1,2着馬が、2着・1着。ハナ差、順序が入れ替わっただけ。ウインマーベルは、これで芝1400m重賞3勝目。レッドモンレーヴの芝1400mはこのレースのみで1着、2着だから、絶対得意。芝1400mを3戦3勝で4番人気になったリュミエールノワルは人気し過ぎで予想から外したけど5着。そこそこの実力は示した。惜しかったのは、やはり福永佑一調教師が『復活』を狙ったG1馬ダノンスコーピオン。最後方から32秒2、最速の上がりでハナ差2着まで来たレッドモンレーヴにはとても及ばないが、中団に付け上がり2位の33秒1の脚を使って4着。『G1馬の復活』にはまだまだだろうが、『これを使ってもう一段上がる雰囲気があります』と語る鞍上・戸崎圭太の言葉を信用したい。ウインマーベルはまだマイルに実績はないが、レッドモンレーヴともども安田記念に出走しても、展開次第では『脅威』となれるかもしれない」

 

天使:「距離1400mというても安田記念の前哨戦でもあるからな。ま、楽しみはあるわな。ほんで、その安田記念にも上位馬がよく出走するんがヴィクトリアマイルや。牝馬のマイルG1」

 

悪魔:「今年は去年のマイルチャンピオンシップから覚醒したナミュール、4歳牝馬№2のマスクトディーヴァ、この2頭が軸や思てたけど、まだまだ実績的には不安があったんは事実やね。ナミュールがスタート出遅れ。レースの最初から試練はやってきた」

 

 僕:「スタートはあまり速くないけど高速馬場だけに、中団ぐらいまでには付けとかなくちゃ届かない。そう思っていたが、コンクシェルが逃げてフィールシンパシーが2番手と予想通りだったが、3ハロン33秒8、とんでもなく速いペース。上がり35秒0で差し馬のペースとなったが、勝ちタイムが1分31秒8と速く、結局、⑩⑧1着テンハッピーローズ、③③2着フィアスプライド、⑦⑧3着マスクトディーヴァ。中団までには付けてないとダメだったよう。勝ったテンハッピーローズは直線、外から抜け出して来る脚は、ホント、他の馬が止まって見えたほど。とんでもない底力を保有していたということになる。社台ファーム産で2歳から3歳始めはアルテミスS・3番人気3着、フェアリーS・1番人気4着。『クラシックの候補にもなり得る器』だった。短距離タイプの馬でチューリップ賞10着からはクラシック路線から外れ、活躍もままならぬまま6歳を迎えた。長年、オープンにいたがリステッド競走では上位に来るが、たまに走る重賞は伏兵止まり。ただ、この2戦、京都牝馬S0.3秒差7着、阪神牝馬S0.4秒差6着、好調であることはわかっていた。『ああ、あのテンハッピーローズかぁ』、懐かしさが相まって『応援めいた』気持は湧いても、とても予想の中に入れる範疇ではなかった。『競馬は何が起こるかわからない』としかいいようのない結果だね。思っていた馬たちが前に行って、思ってもみない速いペース。これが高速馬場の魔法なんだろうね。その中で3番手をキープしながら直線先頭、テンハッピーローズ2は差されたが2着に粘り込んだフィアスプライド。前に行ってこの強さは、特筆ものかも。この馬も6歳。牝馬としては繁殖に上がっている年齢でもあるが、今年1年は活躍を期待したい・・・・・・と思える走りだった。3着には1番人気マスクトディーヴァ。内の6番枠が身動き取りづらかった、か。直線は中から外へ持ち出そうとして挟まれ下がり、さらに内へと馬群を縫うように伸びて来たが、フィアスプライドの内をクビ差3着が精いっぱい。これは展開と枠順の綾、仕方ないところか。最後方から上がり最速33秒6で5着まで押し上げたルージュリナージュ。後ろすぎたが最速の上がりを見せたのは、一歩前進。これから、重賞で目が離せない馬となるかも。いろいろと新しい発見多し、のヴィクトリアマイルだった」

 

天使:「ほんま、『とてもやないけど馬券は獲れん』ヴィクトリアマイルやったけど、見応えもあった。今週はオークスや。また、どんな驚きが・・・・・・あるやないや。ほな、このへんで。ではでは」