天使:「日曜日は昼ごろから雨予報やったけど、なんとか関東は降らずに夜まではもちそうやな。予想は良馬場でOK。ならば、いまの馬場は高速馬場。タイムは速そうか。土曜日の京王杯スプリングカップは芝1400mで、最初の3ハロンは34秒8、上がりが33秒9、勝ちタイムが1分19秒7。上がり最速がハナ差2着のレッドモンレーヴで、4コーナー最後方から32秒2やからな。ちょっとやそっとの『切れ味』じゃあ、届かん。勝ったウインマーベルが道中4番手から。3着スズハロームが、その2列後ろから。ま、マイルとは微妙に距離が違うけど、後ろから来るには超抜の『切れ味』が必要やな」

 

悪魔:「ちょっと気になるんは、このレース、前行く馬が少ないんよね。前走、中山牝馬Sを逃げ切ったコンクシェル。2番手、3番手のレースが多いフィールシンパシー。ともに最初の3ハロンが35秒台で、ヴィクトリアマイルは34秒台が普通で、35秒台いうたら馬場が悪い時。これやったら去年3番手を走ってたサウンドビバーチェの方が速いんとちゃうやろか。ま、高速馬場ともなれば自然にラップが速くなるんかもしれんけどね。ま、後方待機馬が直線一気の差し切り勝ちを収めそうなハイペースのレースにはなりそうにないね。⑧⑥1着のソングライン上がり33秒2、②②2着のソダシ33秒6、⑤③3着のスターズオンアース33秒6。馬券圏内に来る馬は、去年とおんなじような位置取りから速い上がり脚を使える馬が来るんとちゃうかな」

 

 僕:「そこそこ前に位置できて、速い上がりの脚を使える馬。ソングライン、ソダシ、スターズオンアイス、それにふさわしい実力を持った馬たちだったけど、今回はそこまでの実力馬は出走していないからね。なかなか難しい選択だ。 今回、人気もそうだが『2強』といえるのがナミュールと、マスクトディーヴァ。 ナミュールは2歳から人気は世代№1。ただ、G1出走4,10,3,2,5,7,16着。勝てなかった。4歳秋に目覚めたのか、マイルチャンピオンシップで勝った。その後、海外G1の香港マイル3着、ドバイターフ2着。安定感を見せ始めた。不安と言えば、去年、⑩⑨から33秒5の上がりで7着。高速馬場で究極の『切れ味』は、まだ見せていない。 マスクトディーヴァは去年、ローズS(芝1800m)で1分43秒0のJRAレコード勝ち。そして、秋華賞で『3冠牝馬』リバティアイランドの0.1秒差2着。世代№2にのし上がった。4歳となった今年は、2月・東京新聞杯6着、4月・阪神牝馬S1着。芝1600mの2走を上がり33秒2,33秒0。『切れ味』の素晴らしさは見せている。ただ基本、差し脚質のため『スタート後方』ということが危惧される。これはナミュールも同じ。 ナミュール鞍上・武豊、マスクトディーヴァ鞍上・J.モレイラ、一流騎手のレース分析の巧みさに期待するしかないか(好位置確保)。 ウンブライルは全兄がステルヴィオ(マイルチャンピオンシップ制覇)という良血。自身もNHKマイルカップ2着という実績を持ち、9カ月ぶりの実戦(馬体重+22㌔)の東京新聞杯9着のあと、前走は阪神牝馬Sをマスクトディーヴァの半馬身差2着。上がり最速タイの32秒9で突っ込み、今回への希望をつないだ。中団あたりからの差しが多いが、NHKマイルカップの時のように後方からの追い込みもあり、届かぬ不安も。ただ、『切れ味』の鋭さは一級品。 同じく阪神牝馬Sで、上がり最速タイの32秒9で3着に突っ込んだモリアーナ。紫苑S1着、秋華賞5着と芝2000mで活躍。だが、その前はクイーンカップ(クビ・ハナ差)3着、ニュージーランドトロフィー0.3秒差4着、NHKマイルカップ0.5秒差6着と、芝1600mで実力発揮をめざしていた。阪神牝馬Sでウンブライルと『切れ味』互角と証明。外枠13番、ペースが遅ければ外を利して鞍上・横山典弘、一気の捲り脚も・・・・・・アリか。 ヴィクトリアマイルで意外と馬券圏内が多い枠が外のピンク帽、8枠。狙ってみたいのがドゥアイズだ。オークス9着、秋華賞10着とクラシックは惨敗っぽいが、桜花賞は5着。距離1600mの阪神ジュベナイルフィリーズ0.4秒差3着、クイーンカップ・クビ差2着で、昨年末からの芝1600m戦、リステッド競走のリゲルS2着、洛陽S1着で、前走・阪神牝馬Sは出遅れ後方から33秒0の上がりで、マスクトディーヴァから0.4秒差の5着。絶対にマイルが適距離。本来は好位か中団からの『切れ味』で勝負するタイプ。人気の盲点か。 最後に『究極のアナ馬』として、5歳サウンドビバーチェ。ハナ切るか?と思われるコンクシェル、フィールシンパシーよりタイム的にスタートは速い。ただ気性的には2,3番手で直線の抜け出しを待つ馬。ここはラクに直線を迎える可能性大アリ。昨年のヴィクトリアマイルは3番手に付け、直線、『強い、強いG1馬』ソングライン、ソダシ、スターズオンアースに遅れ、33秒1、最速の上がり脚を使ったディヴィーナに差され、ソングラインから0.5秒差の5着。サウンドビバーチェ自身も33秒8の上がり脚を見せており、今回のメンバーで去年の走りを再現できれば十分、好勝負と判断できる。去年のヴィクトリアマイルのあと、7カ月ぶりのターコイズS15着、今年4月・東京新聞杯14着ですっかり人気を落としたが、休み明け3走目、大きな変わり身があっても不思議ではない。いやいや、去年の競馬を、も一度、ただやるだけ」

 

天使:「そうかぁ。ほな、買い目いこか」

 

 僕:「馬単ボックス、⑤⑥⑧⑩⑬⑮、30点×100円。

3連複ボックス、⑤⑥⑧⑩⑬⑮、20点×100円。

3連単、マスクトディーヴァ・ナミュール2頭軸マルチ⑥⑩-⑤⑧⑬⑮、24点×100円」

 

天使:「おっしゃ、ほな、それでいこか。ではでは」