天使：「ダービーめざして芝２４００ｍに挑む馬たち。今回の出走馬で目につくんが、前走逃げた馬、２番手の馬が、やけに多いことやな。逃げたんは内からロジルーラー、シュガークン、パワーホール、ウインマクシマム、マーシャルポイント、デュアルウィルダー。２番手はシュバルツクーゲル、コスモブットレア。この中に人気のシュガークンもおり、展開次第では結果が大きく変わりそうやな」
悪魔：「このレースは、芝２４００ｍは初めての馬が多いんよね。あんまりハイペースにはならへん。それでも差し馬が届くのがこのレース。距離的にスタミナ勝負になりやすいから、エンジンのかかりが遅い差し馬の方がスタミナがあると、そういうことかな。今回は前行く馬が多いから、余計に差し馬の活躍が見られるかもしれんね。同じように人気でも、差し馬のヘデントールの方が信頼できそう」
僕：「ヘデントールはノーザンファーム産で、父ルーラーシップで母父ステイゴールド。母系に大した活躍馬は出ていないが、そこそこの期待ある若駒であることは間違いないだろう。３戦２，１，１着。後方から捲りで新馬戦２着、未勝利戦１着。前走の１勝クラスは重馬場後方一気で２着馬に３馬身差の完勝。新馬戦の東京・芝２０００ｍで後方から捲り４コーナー３番手で２着。良馬場で上がり３３秒５の脚を使っており、良馬場でも『切れ味』は十分対応可、だ。 あと差し馬で距離２４００ｍに対応できそうなのはショウナンラプンタと、アバンデル、トロヴァトーレ。 ショウナンラプンタは東京スポーツ杯２歳Ｓで後方からの差しで４着になったころから、次を期待されたがホープフルＳで前２番手に付けて失速、７着。前走、ゆきやなぎ賞・芝２４００ｍでは後方から上がり最速３３秒４で勝利。ここも差し脚に徹すれば。 アバンデルは祖母ブルーメンブラッド（マイルチャンピオンシップ）の牝系。同年代の東京スポーツ杯２歳Ｓを勝ったシュトラウスは血統的には叔父に当たる。前走、ここにも出走のマーシャルポイントが逃げて勝ったフリージア賞で、後方から最速の上がり３３秒５で０．１秒差４着。『切れ味』が生きるなら･･････。 トロヴァトーレは新馬戦・葉牡丹賞を最速の上がりで連勝、弥生賞１番人気ながら中団から伸びず６着。休養３カ月ぶり、まだ上がり脚に鋭さが伴っていなかった。前走、１番人気の評価、２走目の良化に期待。伯母にディアドラを持つ良血。 人気のシュガークンだが新馬戦から２，１，１着。キタサンブラックの半弟ということで人気なのはわかるが、兄弟姉妹で出走しているのは全部で９頭。キタサンブラック以外で芝重賞で馬券圏内はショウナンバッハ（２着１回、３着２回）のみ。いわば、キタサンブラックは『良血』だから走った馬ではない、ということ。『キタサンブラック頼りの人気』はいかがなものか？速いタイム、上がりもない点が気になるところ。今回は『危険な人気馬』となるかも、思い切って外してみたい。 あとは、比較的前で勝負するが、１枠１番、好位で直線勝負に出るならサトノシュトラーセ、徹底して後ろから『切れ味』で勝負するならフォスターボンド。 サトノシュトラーセは５戦２，１，３，１，６着。重賞は京都２歳Ｓ３着、毎日杯６着。京都２歳Ｓでは４番手から４コーナー２番手。直線差され、シンエンペラーの０．１秒差３着。前走、毎日杯は重馬場で７番手から一つ詰めただけの６着だった。ただ、勝ったメイショウタバルが２着に６馬身差の圧勝。サトノシュトラーセは２着ノーブルロジャーとは０．３秒差だった。１カ月半ぶり、馬体重＋１０㌔も影響したかも。それに父ジャスタウェイ、良馬場の方が切れるはず。 フォスターボンドは３戦２，１，８着。つねに後方から３３秒３，３３秒８，３３秒１の上がり。前走の８着は共同通信杯。３カ月ぶりの一戦で＋１６㌔の馬体重。それでも３３秒１の上がり脚を見せたが、最初の３ハロン３７秒３のスローペース。１，２着に３２秒６の上がりを見せられ、逃げて３着のパワーホールが３３秒５。あまりにもスローペースで常識を逸脱した上がりだった。今回、『ダービー出走権』を賭けた戦い。スローペースはまずないだろう。後方一気の『切れ味』に期待」
天使：「そういうことか。ほな、買い目いこか」
僕：「馬単ボックス、①⑥⑨⑫⑮⑰、３０点×１００円。
３連複ボックス、①⑥⑨⑫⑮⑰、２０点×１００円。
３連単、サトノシュトラーセ・ヘデントール２頭軸マルチ①⑨－⑥⑫⑮⑰、２４点×１００円」
天使：「おっしゃ、ほな、それでいこか。ではでは」