天使:「アーリントンカップはディスペランツァ、チャンネルトンネルと本命ラインで納まるか?思てんけど、とんでもない馬が2着に来たな。1枠2番、単勝176.0倍、15番人気のアベンジャーや。アナで狙った1枠1番のポッドテオが、スタート次第では逃げるか?思たけど・・・・・・ええ感じで逃げてたんやけど、2番手行ってたアベンジャーが、ええ手応えで追走してたんが気になった。直線ではゴール前つかまったポッドテオに替わって、見事に2着。買い目予想は完全、アウトや。皐月賞もジャスティンミラノ、ジャンタルマンタルの一騎打ちかと思たら、コスモキュランダが2着に突っ込み、買い目予想はアウト。こっちはアナ馬として予想したダノンデサイルが発走直前に馬体検査で発走除外。予想の上でアクシデントはあってんけどな。年間トータルは、馬単-55,890円、3連複-37,420円、3連単-42,140円」

 

悪魔:「アーリントンカップは、なんかとんでもないレースになったね。勝ちタイムは1分34秒1、良馬場として普通のタイム。最初の3ハロン35秒8で、上がりがナント33秒2。逃げたポッドテオが33秒5で0.3秒差5着やから。勝ったディスペランツァが中団から差して32秒4。上がり最速が32秒1、0.1秒差の4着に後方13番手から突っ込んだワールズエンド。大差遅れたゴール後に下馬したロードオブザロックを除いては、みんなとんでもない速い上がりのレースやった」

 

 僕:「2番人気のジュンヴァンケットは4番手という好位置につけたが、完全に引っかかってしまっていた。鞍上の岩田望来が何度か、ほぼ立ち上がって抑えていたが・・・・・・もう、その段階でこのレースはダメ。8着が精いっぱいだった。勝ったディスペランツァは2枠3番、直線、内が伸びない馬場でどうするか?問題だったけど、4コーナーまで最内、直線は、徐々に外に出し、残りあと250mぐらい、差し場を見つけてから凄い『切れ味』だった。半馬身差、2着アレンジャー、ハナ差、3着チャンネルトンネル。タイム差は『0』という接戦も、ディスペランツァの強さが目立ったレースだった。2着アレンジャーは『スムーズさを欠いたレースが多かった』らしく、『まともに走ればやれる』という自信は厩舎にあったらしい。その通りか、4コーナーの先行集団では、抜群の手応えに見えた。チャンネルトンネルは、初の福永厩舎での出走。これからも重賞で期待できそうだ。後方から32秒1、とんでもない上がり最速で飛んで来たワールズエンド。0.1秒差4着は『レース運』がなかったということのみ。素晴らしい『脚』だった」

 

天使:「阪神で、上がりタイムが目茶苦茶速かったアーリントンカップ。日曜日、中山の皐月賞。どうなんやろか?思たら、芝2000m、1分57秒1、コースレコードいやいや、凄いタイムや」

 

悪魔:「メイショウタバルが逃げて、3ハロン34秒2、1000m通過が57秒5、ホンマ、ハイペース。2番手シリウスコルト、3番手にアレグロブリランテ、ジャンタルマンタルが並び、ミスタージーティー、ジャスティンミラノ。サンライズジパング、シンエンペラー、コスモキュランダルと中団前に続き、アーバンシック、遅れてレガレイラは後方。ハイペースやからレガレイラはええ位置か?思たけど、タイムの速さからしたら、後ろすぎたかもね。前も速けりゃ、後ろも追いかける。全体にハイペースで上がりは、すべてにかかったワケよねぇ。上がり3ハロン35秒8」

 

 僕:「上がり最速33秒9の脚でレガレイラが4コーナー13番手から6着、同じ33秒9で16番手からエコロヴィッツが7着。4コーナー、3番手から2番手に上がったジャンタルマンタルが早め先頭、4番手からジャスティンミラノが追いかけた。共同通信杯でジャスティンミラノに出し抜けを喰らわされた『2歳G1馬』ジャンタルマンタル。2000mの距離に不安はあっても、ここは勝負に出るしかない。2頭の壮絶な叩き合い。後続から割って入ろうとするのは、桜花賞優勝馬ステレンボッシュの鞍上・J.モレイラ。シンエンペラーも懸命に末脚を伸ばすも『切れ味』勝負はやや分が悪いか。後方から、懸命に追い上げるのはアーバンシック、レガレイラ、『血統表で違うのは全姉妹の母の名だけ』という同血量の『いとこ』。レコード決着を制したのは、ゴール前、友道康夫調教師が『康太、康太』と叫んだジャスティンミラノ。友道厩舎の調教に良く乗っていた、先日、落馬で死去した騎手・藤岡康太。ジャスティンミラノにも、レースの2週前、1週前、調教で騎乗していた。鞍上・戸崎圭太は『こと細かにジャスティンミラノの状態を教えてくれていた』と言う。共同通信前には、ある記者に『クラシックの勢力図を大きく塗り変えるかもしれない』と語っていたという。遠い空の上から、藤岡康太が見守っていたのか。クビ差、2着に突っ込んだのは、弥生賞でシンエンペラーを打ち負かしたコスモキュランダ。お世辞にも『良血』といえない『コスモ』の野武士が、皐月賞の出走権を取るだけじゃなく、本気でクラッシク『1冠』を狙っていた。『あと200mで止まった』というジャンタルマンタルは、全力で戦ったあとの3着死守。『まだまだ成長途上』というアーバンシックは1着から0.4秒差の4着。同じく0.4秒差、クビ差の5着にはシンエンペラー。凱旋門賞馬の全弟、日本のレコード馬場では減速となるか。1番人気、牝馬レガレイラ。牡馬たちの成長に敗れ去った、か。期するのは、それを超える成長」

 

天使:「そうやな。タイとはいうても上がり最速の『脚』は見せたんや。もっともっと成長・・・・・・やな。ほな、このへんで。ではでは」