天使:「日経賞は10頭立てで、単勝一桁台とそれ以上の人気薄の馬とは差があると、判断したんは正解。ただ、買い目予想はポッケリーニを軸にして点数絞ったんが大失敗。ギリギリ、3着は残ろうかと思われたポッケリーニが、最後、ハナ・クビ差の5着。1着~5着まで4,2,3,5,1番人気で決まっただけに、な。高松宮記念も単勝一桁台の馬で1,2,3着。雨降って重馬場やったけど、大きな波乱なく終わった。ま、予想の方は信頼した主力が皆目アカンかった。アナ馬もダメで散々やったな。年間トータルは、馬単-42,610円、3連複-29,680円、3連単-39,810円」

 

悪魔:「日経賞は逃げ馬不在で何が逃げるか?思たけど、鞍上・横山典弘がマテンロウレオを思い切って行かせたね。テレビ放送で1000m通過を1分丁度て言うてたから、そんなにスローやない。1,2コーナー回ってからどんどん引き離して、向こう正面では2番手を10馬身以上離す大逃げ。後方からアドマイヤハレーが早め大捲りして、4番手にいてたポッケリーニも付いて行って、一気に差が詰まって4コーナー手前ではほぼ追い付かれる感じ。それでも直線、マテンロウレオがよう粘って、外からポッケリーニ、大外からクロミナンス。遅れてマイネルウィルトスがやって来るなか、馬群を割って突き抜けて来たんがシュトルーヴェやった。

 

 僕:「凄い『切れ味』だったよね。最後、先頭に立ったクロミナンスをアッという間に抜き去って、半馬身差開いた。ゴール前まで先頭争いしてたマテンロウレオとポッケリーニ。1着シュトルーヴェ、2着クロミナンスに差されて3着争い。ゴール寸前、あと1,2冠歩で並んだのがマイネルウィルトスだった。3着マイネルウィルトス、ハナ差、4着マテンロウレオ、クビ差、5着ポッケリーニ。4番人気シュトルーヴェの1着で3連単はそこそこ付いたし、馬単も悪くない配当。1着シュトルーヴェは重賞初出走でも、東京で見せる凄い『切れ味』を発揮したら、ここは通過点かも・・・・・・と予想の段階で言っていたが、まさにその通りのゴール前の脚だった。7歳だが戦績の少ないクロミナンス、距離延びた芝2500mでも安定した差し脚を発揮。7歳でもまだまだやれそう」

 

天使:「今年初の芝G1、高松宮記念。まぁ、この時期は雨が多いから馬場が悪くなるのが多い。予報では曇りやけど雨はなさそう。土曜日は重馬場やったけど、やや重までは乾くんちゃうか?思てたけど、小雨が降り続いて重馬場のままやった」

 

悪魔:「重馬場やけど内が伸びる、ちょっと変わった馬場状態。去年は不良馬場で外差し競馬やってんけどね。テイエムスパーダ、モズメイメイが前に行かれへんで、香港から来たビクターザウィナーが逃げて、内でマッドクールが2番手から3番手。マイルの逃げ馬ウインカーネリアンが外から2番手に上がる展開。3ハロン34秒9、上がり3ハロンが34秒0やから、高松宮記念では珍しく先行馬が恵まれた展開」

 

 僕:「ごった返した3番手以降。外から上がって行くのはママコチャ。ルガルがいて、トウシンマカオ、ビッグシーザー、メイケイエール、エイエムスパーダと、好位陣。その後ろ中団の内を、もうイン差しに決め込んでいたのがナムラクレアのようだ。モズメイメイは行かなかったのか、行けなかったのか、最後方。香港のビクターザウィナーは重馬場はこなすし、スプリント先行のテイエムスパーダ、モズメイメイが競って来なければラクだよね。番手に上がって来たのがマイル戦での逃げ馬のウインカーネリアンだから・・・・・・。好位につけたママコチャ、ルガル、トウシンマカオら人気馬がまったく伸びて来ないのも助かったが、先頭ビクターザウィナー、外から追うウインカーネリアン、と粘る2頭。最内を通って一気に抜け出したのは3番手を追走していたマッドクール。さらに最内を縫うように上がって来たのはナムラクレア。スプリンターズSをママコチャの2着だったマッドクールは香港スプリント(8着)を使い、ここ目標に待機。重馬場は得意だった。高松宮記念2着、スプリンターズS3着のナムラクレアにとっては、まさに勝つことが『悲願』。重馬場でも伸びる『根性娘』。2枠3番、枠順からイン差ししか考えていなかった。マッドクールに並び、勝負。ハナ面を併せて1㎝でも1㎜でも、前に出るんだ! 懸命にクビまで、懸命にアタマまで・・・・・・ハナ面を併せたのはゴールを1冠歩、過ぎた時だった。1着マッドクール、アタマ差、2着ナムラクレア、3馬身差、3着ビクターザウィナー。4着にウインカーネリアンが粘り込み、ハナ差、5着にラストランとなる7歳牝馬ロータスランドが突っ込んだけれど・・・・・・今年もドラマは作ったが勝てなかったのは、ナムラクレアだった」

 

天使:「そやな。決して『良血』とは言われへん『ナムラ』の牝馬。獲得賞金4億7685万円。とんでもなくがんばってるよ、ナムラクレアは。ホント、思うわ。G1を獲らせてやりたい。ほな、このへんで。ではでは」