天使:「オーシャンSは1着トウシンマカオ1番人気、2着ビッグシーザー2番人気、3着バースクライ3番人気と堅い決着やったけど、馬単1,490円、3連複2,760円、3連単7,720円とオールゲット。ここ最近、荒れてた重賞の中で、正直、ホッとする決着。弥生賞も頭数少なく、人気決着やと配当安いんで、トリガミ無いように変則的な買い目予想したけど・・・・・・2戦2勝の人気馬がぶっとんで、とんでもない決着になった。2歳・3歳馬の最初の頃は『どんな強い勝ち方してもデビューから3戦好走を見せな信用でけへん』、60年以上も競馬を見て来てつかんだ持論やけど、その通りになってしもた。ここでは絶対的人気になるはずの3戦2勝、G1・2着のシンエンペラーが、なんと3番人気。2戦2勝のトロヴァトーレ、ダノンエアズロックが1,2番人気やて、人気し過ぎ。オイオイッ、思たけどな。シンエンペラー軸にアナ馬にシュバルツクーゲル5番人気、アドミラルシップ7番人気、シリウスコルト9番人気を入れたけど、コスモキュランダは入れ切れんかった。トリガミの心配が強かったんも事実。3着のシリウスコルトは押さえてんのにな。コスモキュランダが・・・・・・残念。年間トータルは、馬単-31,360円、3連複-21,220円、3連単-24,810円」

 

悪魔:「オーシャンSはグレイトゲイナーが3ハロン33秒3、そこそこ速いペースで逃げたけど、予想してた通り人気どころが好位から、しっかりと強い競馬。後方からの差し馬も届くワケもなく終わったね」

 

 僕:「やや重馬場で勝ちタイム1分8秒0は速い。7番手のバースクライが34秒1の上がり最速で3着、5番手トウシンマカオと7番手ビッグシーザーがともに34秒2で1,2着。好位で上がり上位のタイムを出しているんだから、後ろの馬がどうしようもなかったのは、必然。トウシンマカオはほぼ3カ月ぶりで+12㌔。それでこの勝ちっぷりだから、高松宮記念には陣営にとって相当の意欲が湧いたはず。ビッグシーザーはトウシンマカオに1馬身4分の1の差を付けられ、4着ヨシノイースターを含めた2着争いでハナ、アタマ差の2着。スタート直後の行きっぷりは悪く、かなり鞍上・坂井瑠星の手が動いていた。トウシンマカオと並ぶほどの人気ぶりには、ちょっと伴わないレースぶりか。ビッグシーザーと同じ4歳、バースクライ。3連勝からシルクロードSは9着と惨敗も、今年2走目のここで弾けた。さらなる成長に期待、か」

 

天使:「日曜日は馬場も乾いて良馬場。頭数も11頭立て。G1ホープフルS2着のシンエンペラー。2戦2勝、ともに33秒台の上がりで1番人気勝利というトロヴァトーレ。2戦2勝、アイビーSで3着に破った相手がホープフルSを勝ったレガレイラという、ダノンエアズロック。弥生賞のこの人気3頭の3連複が440円。重賞でこれは極めつけの堅さやな」

 

悪魔:「でも、なんぼなんでも1勝クラスを勝って2戦2勝のトロヴァトーレ、リステッド競走を勝っての2戦2勝ダノンエアズロックが、重賞を勝って2戦2勝でなおかつ3戦目にG1を2着したシンエンペラーより人気が上なんて・・・・・・考えられへんかった。しかも、これは長年、競馬で痛い目に合って来えへんかったらわからんことやけど、『デビューから3走は好走してなかったら信用でけへん』といううちらの持論。ほんま、多いんよね。2戦2勝、強い勝ち方してて3戦目で人気して着外に終わる馬。11頭立てでトロヴァトーレ、ダノンエアズロックを外すほどの大胆さはないけど、中心にはでけへんかった」

 

 僕:「だから、シンエンペラーを馬券の軸にして、もう1頭の2戦2勝のファビュラススターは外して、アナ馬を3頭入れたのは正解だったんだけどね。9番人気のシリウスコルト選択はバッチリだったんだけど、コスモキュランダを外してしまってはどうにもならない。ファビュラススターを外す理由を『勝ち時計1分59秒8はいいけど、ファビュラススターのクビ差2着がコスモキュランダでは、とても強く推せない』だった。逆に考えれば、ファビュラススターが単勝6.8倍の4番人気なら、クビ差勝負のコスモキュランダも好勝負できるハズ。そういう考えも成り立つんだな。結果論だけど。前走の1勝クラス、2着コスモキュランダ、0.3秒差の4着エコロレイズ(2分0秒2)。今回1着コスモキュランダ、0.4秒差の4着エコロレイズ(2分0秒2)。何という偶然。『2戦2勝の壁』でファビュラススターはダメだったが、今回出走の他の2頭は前走通りの実力を発揮できた、というワケだ。展開は予想外のシリウスコルトの逃げで始まり、1000m通過60秒4の平均ペース。未勝利勝ちするまでは先行策を取っていたコスモキュランダだが、前に行けなくなり差し脚を身につけ、今回は向こう正面から一気捲りで2番手。先行すると思われていたシュバルツクーゲル、ダノンエアズロックが続き、シンエンペラーがその後ろ。それらをトロヴァトーレが見る形。ファビュラススターもそのすぐ後ろ。シリウスコルト野逃げ、コスモキュランダの早め捲り以外は、ホント、予想通りというか、順当なレース展開。直線に入って、場内の歓声、雰囲気が大きく変わったね。逃げるシリウスコルトの脚が衰えず、これを抜きにかかったのはコスモキュランダ。人気どころから伸びて来るのはシンエンペラーだけ。それでも2着に上がるのが精いっぱい。先頭に躍り出たコスモキュランダは捉えられそうにない。なんとか3着に残ろうとするシリウスコルトをクビ差まで追い詰めたのは11頭立て11番人気のエコロレイズ。いやはや、トロヴァトーレ6着も、ダノンエアズロック7着も、ファビュラススター9着も、前走だけ走れば上位に来れていたかもしれない。でも、それができないのが競馬の難しさであり、面白さ。ん~ん、わかってはいるんだけどね。いつも気づくのはレースの回顧の時」(笑)

 

天使:「そうやな。小さな喜びがあって、悲しみがあって、悔しさがあって、悔しさがあって、悔しさがあって、それでも、いや、それやから競馬はやめられへん。ほな、そういうことで。ではでは」