天使:「4歳牝馬のマスクトディーヴァが圧倒的1番人気や。ま、秋華賞で見せたリバティアイランドに迫る『切れ味』は凄いもんがあったから、そら、わからんことはないけどな。ただ、まだ5戦、一線級の力を見せたローズSと秋華賞・・・・・・一頓挫しての今回が正念場やからな。それにデビューから芝2000mを使って来た馬。ローズSでの勝ちタイム、芝1800m・1分43秒0は世界レコードではあるけれども、マイルのレースは今回が初めてやからな。スピード的には芝1600mも対応できて当然とは思うけど、それは走ってみんとわからん思うねん。いまの単勝1.8倍はどうなん?人気被り過ぎとちゃうか」

 

悪魔:「ま、確かに、新馬勝って2戦目の忘れな草賞は7着、3戦目の1勝クラスは無難に勝ち上がって・・・・・・順調やけどここまでは普通にオープン入りが楽しみな馬、やもんねぇ。夏を越したら『大バケ』してたなんて、ほんま、思えへんかったわ。でも、調べてみたら祖母のビハインドザマスクは芝1200m・芝1400m・芝1600mで重賞3勝。母のマスクオフは父ディープインパクトで5戦1.3.1.0の戦績で引退・繁殖入りした馬。間違いなしにマスクトディーヴァは『良血』なんよね。祖母のビハインドザマスクだけやなしに、母ノマスクオフも芝1400m・芝1600mを走った馬。短距離でも十分走れる『良血』や思うわ」

 

 僕:「デビューから短距離を無視したような距離使いに疑問はあるが、ま、いまの状態でマスクトディーヴァを外すのは冒険過ぎる、かな。不安はあるが最有力馬。 相手となるのはジャスティンカフェと、マテンロウスカイ。 ジャスティンカフェは6歳になるけど4歳夏から重賞を走り続け4,2,6,4,2,1,7,3着。前走はG1マイルチャンピオンシップでナミュールの0.1秒差3着。まさに、これからのマイルの頂点を狙う馬。 マテンロウスカイは芝1800mを中心(7戦2.2.2.1)に走って来た馬だが、前走は2度目のマイル戦、リステッド競走・リゲルSを1着。2着ドゥアイズは阪神ジュベナイルフィリーズ3着、桜花賞5着の馬だけに、4分の3馬身差の勝利は価値ある勝利。マイルでこそ素質開花か。 1番人気のマスクトディーヴァはじめ牝馬が注目される今回だが、その中で注目したいのは大外16番に入ったアヴェラーレ。いま6歳で繁殖入りが近づいているのは気になるが、去年の5月・京王杯スプリングカップ0.2秒差4着から、関屋記念・ディヴィーナに4分の3馬身差1着、スワンS0.5秒差7着、京都金杯0.2秒差4着と、上位接戦の力走。展開が流れ、『切れ味』勝負になれば大外からの差し脚が生きるはず。     あとアナ馬だが、今回はその馬の持つ素質・実力よりもあまりにも人気が低い2頭を。それも、まだ4歳、これからの馬なハズだ。いまのところ単勝100倍を超えるフリームファクシ、ダノンタッチダウンだ。 フリームファクシはセールで1億5400万円、金子真人ホールディングにセリ落とされた馬。半姉にディアドラがいる。新馬戦2着から未勝利戦以降3連勝できさらぎ賞を勝った馬。皐月賞9着、ダービー10着のあと休養。チャレンジカップ8着から復帰、今年、初めての短距離、マイルの京都金杯で0.4秒差5着。距離に目途をつけての休み明け3走目。期待が高まるところが、いま16番人気の単勝113.6倍。押さえるベキでしょう。 ダノンタッチダウンはセリ価格2億6400万円、半兄はダノンザキッド。馬が価格通りの活躍をする保証はどこにもないワケだが、血統・馬格に対する評価が価格であることは間違いない。ダノンタッチダウンもデビューから新馬戦1着、デイリー杯2歳S2着、朝日杯フューチュリティS2着と実力を発揮、大いなる期待を持たれた馬。皐月賞18着でマイル路線に切り替えられNHKマイルカップ0.4秒差4着は良かったが、富士S11着、今年初戦の京都金杯は8着と期待外れの結果。ただ、京都金杯の着差は0.8秒差。体調と展開で好転可能な着差ではある。現在、15番人気、単勝110.8倍。 フリームファクシ、ダノンタッチダウン、共に言えることは、『ハンパない良血』、その実力の片鱗はデビューから見せた。まだ4歳、『復活の火種』はまだ燃えたぎっているはずだ。爆発するのが今回であっても、不思議でない」

 

天使:「そうやな。そろって人気が落ち過ぎは確か。かなりの冒険でもあるけどな。ほな、買い目いこか」

 

 僕:「馬単ボックス、⑥⑦⑩⑪⑮⑯、30点×100円。3連複ボックス、⑥⑦⑩⑪⑮⑯、20点×100円。3連単、マスクトディーヴァ・ジャスティンカフェ2頭軸マルチ⑥⑦-⑩⑪⑮⑯、24点×100円」

 

天使:「3連単の2頭軸は固いけど、相手がアナ馬だらけやな。ほな、それでいこか。ではでは」