天使:「明日の昼ぐらいまでは雨が続きそう。中山の馬場は重たくなるのは確実みたいやな。まぁ、よう調べたら重馬場、不良馬場で好走実績ある馬が多いんで、ほんとにどの馬に有利な馬場か?わかりづらいな。それに展開が読めへん。逃げ馬がいてへんねんな。ホンマ、ここ最近のレースぶりを見たら差し馬ばっかり。先行経験のあるショウナンバシットやホウオウリアリティ、アドマイヤハレーにしても一年ほど前のこと。スタートセンスの良さそうなカラテ、クロミナンス、ボッケリーニにしても好位差しの馬。人気だけにハナには立ちたくないやろ。重馬場、先行馬不在、スローペースは間違いなしやろな。あとは、途中で仕掛ける馬が出て来るかどうか?」

 

悪魔:「最初からアナ馬の話をするのは何やけど、このレース、アナ馬となるのは前行く馬やと思うわ。前行きそうな馬の中で重馬場を利して逃げそうなショウナンバシット、ホウオウリアリティを狙いたいね。ショウナンバシットはここ5走中4走がG1で5,16,11,11着と散々な目に合って来たけど、その前は新馬戦から3,1,1,2,1着。1勝クラスの芝2200mでは重馬場を2番手から勝利。やや重のリステッド競走・若葉S(芝2000m)では3番手・2番手から勝利。ジャパンカップからの休養で鋭気を取り戻して先行したなら・・・・・・侮れんのとちゃう。ホウオウリアリティはほぼ1年前、迎春S逃げて3着がある馬、2走前、不良馬場の魚沼S(3勝クラス)で3番手から勝利。かなりの重巧者と見るんよね。全馬の中で最も近いレースで前に行ったんはこの馬やし、この馬がハナ切るかもね。好位につける有力馬がマークされるやろうから、ノーマークの逃げは重馬場では有利かな?」

 

 僕:「確かに、ここは有力馬のなかに重馬場好走実績のある馬が多く、アナ馬が活躍するとすれば展開に恵まれた時の先行馬かもしれないね。先行経験のある馬の中でアドマイヤハレーは24戦の中で2番手以内は1度だけなので、先行しないと考えた方がいいかもしれない。 アナ馬とするならショウナンバシット、ホウオウリアリティの2頭。 というところで有力どころの選択だが、これが難しいんだよね。 実績ならボッケリーニと、カラテ、マイネルウィルトス。 ボッケリーニは4歳から重賞勝ち馬だったが、安定して来たのは6歳で、22年1月のこのレース・AJC杯3着以降、G1を除いた重賞出走レース2.5.0.0という抜群の安定感。不良馬場の日経賞2着、重馬場の京都大賞典2着と重馬場は巧者。 カラテは重賞3勝2着2回3着1回。マイルから徐々に距離を延ばし、去年の5月には新潟大賞典・芝2000mを勝利。この時は不良馬場で4分の3馬身差の2着セイウンハーデスとともに3着馬を8馬身ちぎった。 マイネルウィルトスは重賞勝ちはないが2着4回、3着1回。洋芝の函館での重馬場・函館記念で2着は相当の重巧者といえる。 3頭ともに8歳という年齢が気がかり。現実にカラテは去年の6月以来の出走だが、『最終追い切りは不可もなく終えたが、動き自体にはやはり年齢を感じるところはある』とは陣営の弁。それがどれほど結果に影響するか?は走って見ないとわからないが、新潟大賞典を勝った後の鳴尾記念9着、宝塚記念16着からしても『衰え』は計算に入れるべきか。ここは、カラテ外し。 ボッケリーニは7歳になった去年でもG1・宝塚記念7着を除いて重賞2,1,2,2着。前走は12月のチャレンジカップをハナ差2着。8歳になったといえ、急に衰えるとは思えない。 マイネルウィルトスは去年、11月・アルゼンチン共和国杯2着、12月・ステイヤーズS3着。むしろ、8歳前にいままでで一番充実かもしれない。8歳を気にする必要なしか。 あと、せん馬6歳チャックネイト、4歳モリアーナ、7歳クロミナンスが有力馬として挙げられているが・・・・・・。 チャックネイトは6歳だがまだ14戦。前走、初重賞挑戦でアルゼンチン共和国杯、ゼッフィーロの0.2秒差3着。重馬場は2走前、六社S(3勝クラス)を中団から差し切り勝ち。これから重賞上位戦線に名を連ねるためにも、ここは上位を落とせない一戦か。 モリアーナは秋華賞5着、牝馬G1戦線に期待のかかる1頭だが、クイーンカップ3着、NZT4着、NHKマイルカップ6着、秋華賞5着、すべてやや重馬場で経験。重馬場の巧拙は判断つかず。大きな影響はないようだ。最終追い切りでは良いタイムは出せたが気性の勝った面を見せ、レースで折り合いに難を見せそうだ。今回は外しか。 クロミナンスは7歳だがまだ10戦。骨折による長期休養を何度も経験し、前走、ノベンバーS(3勝クラス)を勝ちようやく重賞初挑戦。重馬場はスピカS(3勝クラス)を2番人気6着。どうも鞍上・C.ルメールが人気の一因になっているようだ。最終追い切りは良好なようだが、ここは外してみたい。 というワケで選んだ馬はアナ馬2頭、人気馬3頭で、計5頭。う~ん、6頭選びが基本のわれわれの予想、もう1頭どうする。 アナ馬の復活かな。前に行く確率は少ないと判断して外したアドマイヤハレーだな。前走は道中7番手から早め2番手に進出。芝2200mを2分11秒8の好タイムで勝った。今回も途中から一気に行く作戦を取るかも。決まれば脅威。過去に唯一先行したレースは不良馬場の2勝クラスのレースで2着。重い馬場なら、行く気になれば前に行くことも可能。3,4番手からでも早め捲りがあるか!」

 

天使:「なるほどな。ほな、買い目いこか」

 

 僕:「馬単ボックス、①④⑤⑦⑪⑫、30点×100円。3連複ボックス、①④⑤⑦⑪⑫、20点×100円。3連単、チャックネイト・ボッケリーニ2頭軸マルチ⑪⑫-①④⑤⑦、24点×100円」

 

天使:「おっしゃ、ほな、それでいこか。ではでは」