天使:「阪神カップはまぁ、ほぼ予想通り、いうとこ。ママコチャ、アグリ、グレナディアガーズの『3強』。牙城を崩すとしたらウインマーベル。そう予想したけど、ゴール前は、ほぼこの4頭で決まる感じ。結果は1番人気のママコチャが飛んで、4番人気のウインマーベルが勝って、2着にグレナディアガーズ3番人気、3着アグリ2番人気が入って、本命ラインの決着やけど配当はそこそこ付いたな。馬単6,830円、3連複3,960円をゲット。有馬記念は8枠に入った人気牝馬2頭を外した。16番枠スターズオンアース、鞍上・C.ルメールの強引先行策にしてやられたな。当たり前の勝負をした同じ8枠のスルーセブンシーズは6番手あたりの好位、外々を進んで12着に敗退。スターズオンアースは2番手、最初の4コーナーを回ってからは内々を行って結局2着に粘り込んだ。1着ドウデュース、3着にはタイトルホルダーとこれまた本命ラインの決着やったけど、1番人気のジャスティンパレスが僅差とはいえ4着。配当はそこそこ付いたな。まぁ、8枠を切って捨てたから、何とも言えんけど。年間トータルは、馬単-83,770円、3連複-85,340円」
悪魔:「阪神カップはママコチャ、アグリ、グレナディアガーズ『3強』と、その次のウインマーベルの4頭で固い感じで、どうせやったらホンマに人気のないアナ馬をと思って、11番人気エイシンスポッター単勝52.9倍と、15番人気グレイイングリーン単勝133.8倍をここでは選んでんけど・・・・・・。グレイイングリーンがとんでもないことやりそうやったね。ゴール前、内から来たと思ったら、写真判定ではママコチャを交わして4着に入ってた。もし、3着やったら3連複で800倍になってたからね。ま、3着アグリとは半馬身差あったけど」
僕:「がんばってくれたけど4着は4着だからね。ま、アナ馬を見つける目に狂いはなかった、ということ。3着までに他のアナ人気馬が来てたらそうは言えないけどね。このレースは大外のウイングレイテストが3ハロン33秒1のハイペースでハナを切った。人気馬の中ではママコチャが一番前の3番手。その1列後ろをマークするのがウインマーベル。最近差しのアグリは中団後ろ、グレナディアガーズはさらに後方からだった。抑えの効きそうにないママコチャは早めにスパートしたのが影響したのか、直線半ばで伸びが止まった。ウインマーベルに差され、アグリ、グレナディアガーズに差され、ゴール寸前でグレイイングリーンにも交わされた。1分19秒3の好タイムで勝ったのはウインマーベル。スプリンターズS2着の実績。芝1400mでも十分対応できる。33秒8、上がり最速でアグリをハナ差交わしての2着はグレナディアガーズ。やはり、阪神カップは走る。惜しい3着はアグリ。スプリンターズS7着でママコチャに完敗したが、ここで先着したことで多少、溜飲を下げたか。リステッド競走中心だが『切れ味』には良いものをみせていたグレイイングリーン。展開さえ向けば、重賞でも出番有りの実力。これからも要注意」
天使:「誰もが『有終の美』を飾りたい有馬記念。馬にもおったな。ここがラストランとなるG1馬、タイトルホルダーや。菊花賞、天皇賞春、宝塚記念とG1・3勝。まだ5歳やけど、G1に限っては去年の凱旋門賞11着から9着、競走中止、5着。翳りが見えて来たんも事実。ここは2枠4番、『単騎逃げ』が十分叶うメンバーや。思う存分、自由気ままに逃げて『有終の美』、飾らせたかったな」
悪魔:「スタートダッシュはそんなにええ馬やない。押して、押してでも先頭に立って、そこからは気持ち良く引き離して、直線もそのまま押し切る。それがタイトルホルダーの勝ちパターンや。今回はこれだけのG1メンバーがそろたレース。思いっきり気持ち良く逃げて、あとは踏ん張るだけ踏ん張る。着順やない、『逃げる気持ち良さ』を見せられたら、それだけでタイトルホルダーの『有終の美』やないやろか?元々クラシックでも皐月賞8番人気、ダービー8番人気、菊花賞4番人気、伏兵視されていた馬。G1・3勝なんて、凄いがんばりやと思うわ」
僕:「確かにね。菊花賞を勝って天皇賞春を勝って、長距離に特化した馬かと思われたが、宝塚記念・芝2200mを2分9秒7、レース・レコードで勝利。スピードでも価値を上げた。タイトルホルダーの半姉が、JRA最小馬体重勝利記録338㌔はじめ、いろんな最小記録を持つメロディーレーン。とにかく牝馬で340㌔の馬体重で芝3000mの菊花賞に出走、長距離得意な牡馬に交じって5着に健闘。7歳となったいまでも、小さい馬体で長距離重賞を走り続ける超がんばり牝馬。タイトルホルダーのがんばる凄さは、母メーヴェから受け継いだ血の宝のようだ。話を戻して、レースではスタートダッシュを決めたのは外のスターズオンアース。内から押して、押して先頭に立つタイトルホルダー。4コーナーを回る時には、ハナ切るタイトルホルダーのすぐ後ろ、内に入ったのが外から先に出てタイトルホルダーが行くのを待ったスターズオンアースだ。いままで一番の前めに行ったとはいえ、ジャパンカップ4番手だったスターズオンアース。ただの先行だったら馬群の外目を走るしかない。タイトルホルダーが抜け出した2番手、そこしかない内の位置。そこを見事に取った鞍上・C.ルメール。また、スタートからその素晴らしいダッシュを決めたスターズオンアース。大不利必至の外枠を『人馬一体の解決秘策』。いやいや、これは『脱帽』だね。ホント、先頭に立ってからは自由に気ままに、2番手以降を引き離して行くタイトルホルダー。2番手スターズオンアース、3番手プラダリア、4番手内にシャフリヤール、ハーパーヤウインマリリン、スルーセブンシーズがいて、中団にタスティエーラ、ソールオリエンス。ドウデュースはダッシュ付かず後方、ジャスティンパレスは出負けの最後方だった。前がラクしてる。3コーナーから一気に差を詰めにかかったドウデュース。最後方から追い上げにかかるジャスティンパレスだが、勢いは鈍い。ただ1頭、直線に入ったタイトルホルダー。4コーナー、追い上げの先頭はスターズオンアース、その外、3番手まで押し上げたドウデュース。やや着順を下げたが内で前を狙うのはシャフリヤール。逃げるタイトルホルダーを直線半ばで捕まえにかかったスターズオンアース、ドウデュース。2頭で並んで交わし、マッチレース。ゴール前、グイッと伸びたのはドウデュースだった、1着。半馬身差2着、スターズオンアース。3着争い、粘るタイトルホルダー、内から伸びるシャフリヤール、直線、ようやく自慢の末脚発揮し外から突っ込むジャスティンパレス。アタマ、クビ差、同タイムの3頭。3着は『有終の美』タイトルホルダー、中山で最後方は致命的だったか?ジャスティンパレス4着、急遽参戦人気下降もダービー馬の誇りシャフリヤール5着。『打倒イクイノックス』を掲げ秋3戦も、いなくなったイクイノックス。でも『やるっきゃない!』、やったぜG1制覇、ドウデュース。大外枠も、内に入れば関係ない、『強い強い牝馬』をお見せしますスターズオンアース。これが最後、走り終わりの晴れ姿を見せてやるタイトルホルダー。最後方からでも、有馬で一番期待される馬の『やる気と元気』は見せたジャスティンパレス。出走するはずの香港ヴァーズが出走不可、急遽参戦の有馬記念、人気下降のダービー馬、喧嘩上等挑んでやるゼ、シャフリヤール。みんな、みんな歴戦の兵ども。乾坤一擲、それぞれに『有終の美』飾り合った」
天使:「なるほどな。あと残すは28日のホープフルSか。ほな、このへんで。ではでは」