天使:「中日新聞杯の予想は最悪。1着のヤマニンサルバムだけで、他の選んだ馬は8着のユーキャンスマイルが最高やもんな。2歳牝馬のG1・阪神ジュベナイルフィリーズは直線入って、逃げたシカゴスティングを外からアスコリピチェーノ、コラソンビートがとらえようとした時はええ感じやったけどな。その後ろにいたステレンボッシュが凄い脚で伸びて、クビ差の2着。混戦の中で単勝一桁台が6頭。アナ馬の存在も捨てがたいんで、つい切ってしもたステレンボッシュに来られては、ま、仕方なしか。年間トータルは、馬単-78,400円、3連複-81,300円」
悪魔:「中日新聞杯はユニコーンライオンを制してホウオウビスケッツがハナを切ったね。1000m通過60秒2と平均ペースやったけど、3コーナー手前からユニコーンライオンが絡みかけてペースがきつくなったか、直線は粘り脚がなかった。先行・好位では、内々を3番手から4,5番手と位置を下げても脚を溜めたヤマニンサルバムだけが力を発揮して1着。あとは後方から差したハヤヤッコ2着、ピンハイ3着が雪崩れ込んだね」
僕:「ヤマニンサルバムは重賞でじっくり力を付けて来たのが、ようやく戦績に結びついた感じ。勝負所の4コーナーであわてず、内でグッと我慢したのが良かったね。直線は、前を行く2頭のすんなり外に出して先頭、押し切った。芝1800m・2000mの重賞では要注意の馬。ハヤヤッコは長くダートを走ってきただけに、タイムの速いレースではどうか?不安だったし、58.5㌔のハンデも辛いと思ったんだけど、直線はよく切れた。上がり3ハロン33秒9、33秒台の上がりは初めて。ハヤヤッコには悪いけど、これは驚き。ピンハイは馬体重400㌔台と小さい馬だが、桜花賞5着、オークス4着の実力。その力が戻ってきたようだ。どうしても馬体の小ささを気にしてしまうが、それは無視がいいみたい。1番人気リューベック、3番人気ホウオウビスケッツ、『休み明けの馬は馬券に絡まない』という中日新聞杯のデータは生きているようだ。59㌔、ハンデ頭のキラーアビリティ。中団から早めの進出、ピンハイからアタマ差の4着。復調気配か」
天使:「日曜日・阪神は2歳牝馬G1の阪神ジュベナイルフィリーズや。1番人気がサフィラで単勝4.6倍。6番人気のルシフェルが9.0倍と、上位人気が割れ気味。7番人気のカルチャーデイが22.4倍やから、上位6頭との差が目立ったレースやった。結局、6番人気のルシュフルが6着で、人気より大きく落ち込んだんは10着のキャットファイト4番人気だけやったワケや」
悪魔:「ま、僅差の人気の6番人気までを選んでたら、それでよかったということ。そやけど、G1やしね。やっぱりアナ馬にも期待したい。カルチャーデイ7番人気、ドナベティ13番人気、シカゴスティング12番人気、ファンタジーS・3連単230万円の大波乱の重賞の1,2,3着。人気が下がるんはわかるけど、1分20秒4、勝ちタイムも優秀やしアナ馬として最適や思てんけどね。ドナベティは大外18番枠で厳しいと思て、カルチャーデイとシカゴスティングにしたけどね」
僕:「そのアナ馬で選んだシカゴスティングが、なんとスタートダッシュよく先頭。多い先行馬の中で敢然とハナを切った。3ハロン34秒4、平均ペースの逃げだったけど、3コーナー過ぎから2番手のナナオに並び込まれるなど、決してラクな逃げではなかった。それでも直線は他の先行陣を引き離し、前行った中では唯一残る健闘。外から差して来たアスコリピチェーノ、コラソンビート、ゴール前、凄い脚を使ったステレンボッシュには完全に差され突き放されたが、4着サフィラとは半馬身差の5着。掲示板に残ったシカゴスティング、好走といえるだろう。勝ちタイムは1分32秒6、2019年・レシステンシアの1分32秒7を0.1秒上回るレースレコード。勝ったアスコリピチェーノ、同タイムの2着ステレンボッシュ、0,2秒差の3着コラソンビート、来年のクラッシックへの期待が高まる3頭だ。アスコリピチェーノは、これで無傷の3戦3勝馬。良血の輸入繁殖牝馬である祖母リッスン。叔母タッチングスピーチ(エリザベス女王杯3着)からも距離延びても大丈夫な血統だけに、クラシック通しての活躍が期待できる。父エピファネイアに母父ルーラーシップという血統の2着ステレンボッシュ。3代母がディープインパクトの母ウインドインハーヘアという良血。この馬もまた、距離の壁は無さそう。3着コラソンビートは5戦3.0.2.0、重賞1勝、オープン1勝。非常に安定感のある走りだが、芝1400mが2戦2勝。あとは芝1600mだけに短距離が適距離かも。父スワーヴリチャード、母父オルフェーヴルだけに、血統的には距離に問題はないんだが。後方から差してきたがコラソンビートに3馬身差の4着、逃げたシカゴスティングを差すのがやっとだったサフィナ。全兄が朝日杯フューチュリティSを勝ち、皐月賞・ダービーが『3冠馬』コントレイルの2着だったサリオスということから、締め切り直前に単勝1番人気になったけど・・・・・・まだまだ競走馬としての完成度は低く、荒削り。素質だけで4着に来た感じ。成長が一番期待される馬かもしれない。このレースに出ていない2歳実力牝馬もいるし、来年のクラシックは、まだまだ混沌のままといえそうだ」
天使:「そうやな。アルテミスSでサフィラに勝ったチェルビニアもいてるし、サウジアラビアロイヤルカップ2着のボンドガールもおる。他にもデビュー待ってる素質馬もおるやろうしな。ほな、今回はこのへんで。ではでは」