天使:「土曜日やや重馬場も、日曜日は『曇りのち晴れ』予報。良馬場のスピード競馬が見られそうやな。ところが展開が難しい。何がハナ切るか?とにかく前に行く馬が少ないからな。ま、G1やから、スローペースにはなれへん思うけど・・・・・・」
悪魔:「前走、府中牝馬Sを逃げ切り勝ちしたディヴィーナにしても、17戦目で初めて逃げたんやしね。行く馬がいたら、おそらく下げるはず。ローゼライトが思い切って行くかもしれへんけど、逃げたんは4歳の夏前まで。条件戦で1000m通過61秒8とスローな展開やった。ここではさすがにそんなスローでは他の馬がかかって行ってまうやろね。2,3番手から好位につけそうなんは、ハーパー、アートハウス、マリアエレーナといるけど、どの馬も競って位置取り争いをするような馬やない。これは、ややスロー気味の『瞬発力勝負』になるんかな。それとも、前向きな性格のアートハウスあたりが早めに動いて、『長く続く伸び脚勝負』に持ち込むかな」
僕:「いずれにせよスタートからのハイペースはないだろうね。良馬場になって、『瞬発力勝負』。先行馬の上がりも速く、後ろの馬が届かないこともあり得る。 先ず前残り可能な馬として、ディヴィーナ、マリアエレーナを上げたい。どちらも必ず前に行くとは限らないが。 ディヴィーナの母はG1・2着に泣いたヴィルシーナ。桜花賞・オークス・秋華賞をジェンティルドンナの2着に敗れ、ジェンティルドンナのいないエリザベス女王杯までクビ差、2着。古馬になってヴィクトリアマイルこそ2勝したが、他のG1は負け続けた。それゆえか、ディヴィーナは最初こそ芝2000m中心だったがマイルに焦点を絞られ、今年のヴィクトリアマイル4着で本格化。中京記念2着、関屋記念2着のあと、府中牝馬S1着。脚質も差し脚で本領発揮が、前々走は2番手から、前走は逃げと、まさに変革中かと思わすほど。母ヴィルシーナは距離的にはオールマイティー、脚質は先行。ディヴィーナが芝2200mのエリザベス女王杯で逃げても、なんら不思議なことはない。 スタート・センスのよいマリアエレーナ。14番枠の外からはムリに行かないだろうが、他が遅いと自然と前に出ることに。今年、G1・大阪杯5着のあと牡馬との混合重賞で、5,4,4着。前走・オールカマーでは勝ち馬ローシャムパークから0.2秒差の4着。2着タイトルホルダーとはタイム差なし。牝馬同士なら勝ち負けの実力あり。 『瞬発力勝負』なら後方からでも決め切る力を持つのがブレイディヴェーグ、ジェラルディーナ。 ブレイディヴェーグは3歳で、真の実力はまだわからないが、いままでの4戦、上がり3ハロンを32秒3、33秒3,33秒6、32秒9で、2,1,1,2着。すべて最速の上がり。とくにローズSでの上がり32秒9は、秋華賞でリバティアイランドに1馬身差まで迫ったマスクドゥディーヴァのローズSでの上がり33秒2を0.3秒上回るものだ。『切れ味』では3歳№1だろう。 ジェラルディーナは昨年のエリザベス女王杯優勝馬。後方、中団から『切れ味』で活路を開いて来ており、33秒1を最速に33秒台の脚のレースは多数。エリザベス女王杯を勝ってから有馬記念3着、大阪杯6着、宝塚記念4着と牡馬に混ざってG1で健闘。宝塚記念では3コーナー手前から捲り脚を見せ、イクイノックスの0.2秒差4着。ここでも早め進出を見せれば、先行馬をなで切りも。 あと、先行・好位脚質で安定感では一番なのがハーパー。新馬戦2着から未勝利戦1着、クイーンカップ1着のあと、桜花賞4着、オークス2着、秋華賞3着。すべて先行・好位差しで、一番後ろからでもオークスの18頭立て8番手。3番枠なら好位は先ず間違いなしか。 あと1頭はアナ馬で行きたいところだけど、どうしても外せないのが、良血サリエラ。全姉にエリザべス女王杯2着、有馬記念2着のサラキア、半兄に朝日杯フューチュリティS1着、皐月賞2着、ダービー2着のサリオスがいる。自身はまだ6戦1,1,2,1,3,7着。ローズS2着、目黒記念3着。前走は3カ月余りの休養明け、新潟記念で0.4秒差7着。着順ほどの負け感はない。2走目の良化を考えれば、やはり外せない、か」
天使:「なるほどな。なかなか難解な一戦やけど、選ぶべき実力馬も多くて、アナ馬まで手が回らんか。ほな、買い目いこか」
僕:「馬単ボックス、①③⑥⑦⑬⑭、30点×100円。
3連複ボックス、①③⑥⑦⑬⑭、20点×100円」
天使:「おっしゃ、ほな、それでいこか。ではでは」