天使:「皐月賞は重馬場で1000m通過58秒5、勝ちタイムが2分0秒6やから、ハイペースやったんがようわかる。予想段階から先行・好位馬が多くペースは速くなるかも・・・・・・と思われてたけど、良馬場並みのハイペースやったな。逃げたグラニットや途中から絡んで行ったタッチウッドはダービーには出てないけど、追走したグリューネグリーンやベラジオオペラは出てるし、皐月賞は控えたトップナイフやショウナンバシット、フリームファクシも行けたら行くタイプ。皐月賞に出ていないなかでもパクスオトマニカ、ドゥラエレーデは先行タイプやし、このダービーもペースは速くなりそうやな」
悪魔:「皐月賞は距離2000m、中山コースいうのもあって、好位にいたタスティエーラが早めに抜け出して勝つ勢いやった。大外からもの凄い脚で差し切ったんが3戦目のソールオリエンス。1番枠で行き脚がつかんと、ほぼ最後方から直線大外に出して突っ込んできた。今回は差し脚が効く広い東京競馬場のダービー。ソールオリエンスは、また内枠の5番枠、おんなじように出たなり。中団でも後方でもじっくりと脚を溜め、直線勝負に出るやろね」
天使:「いやいや、1,2戦は好位・中団につけていたソールオリエンスや。鞍上がええ位置取りにこだわる横山武史だけに、できることなら中団前ぐらいにはつけたいんちゃうかな。それに、1番枠にベラジオオペラ・横山和生、4番枠にトップナイフ・横山典弘、横山一家が内枠に・・・・・・。先行・好位馬だけに、ソールオリエンスのええ先導役になるかもな。とくに父親の横山典弘は『息子の活躍が一番』の騎手やからな。ま、それぞれの馬に関連はないから、気持ちだけやけどな。直線、ムリに行く手を阻むことはせえへん」
僕:「あ、横山一家の援護はともかくとして、ソールオリエンスの皐月賞の最後の切れ味は凄かった。東京コースは新馬戦で上がり3ハロン33秒3の脚を見せているし、父キタサンブラックからも芝2400mに不安もないだろうから、現時点でダービーの中心であるのは間違いない。ひとつだけ、気になることといえば、まだ3戦だから仕方ないけど速い勝ち時計のないこと。芝1800m1分50秒8、芝2000m2分2秒2・2分0秒6は並みのタイム。 相手となるのも、やはり長く差し脚を使える馬か。距離2400mの青葉賞を勝ったスキルヴィング。父はソールオリエンスと同じキタサンブラック。母父シンボリクリスエス(ダービー2着)、二代母父アドマイヤベガ(ダービー馬)とダービーに縁ある種牡馬がそろう。芝2000m未勝利戦1着、芝2400mのゆりかもめ賞、青葉賞と連勝。実績では芝2400mのダービー最適距離の馬か。同じ距離ながら、なかなかダービーに直結しない青葉賞だが、今年は違うかも。 同じことがいえるのが、青葉賞0.1秒差2着のハーツコンチェルト。4コーナー、スキルヴィング11番手、ハーツコンチェルト12番手で、ともに上がり3ハロン34秒1で差して、半馬身差の1,2着。位置どりの差だった。ハーツコンチェルトは新馬戦・芝2000mで後方から捲り、2着馬に8馬身の差をつけ『大物』と騒がれた。その後、東京スポーツ杯2歳S3着、ホープフルS7着、若葉S4着で評価は下がる一方。まさに『剣が峰』だった青葉賞で踏みとどまった形。最終追い切りでは、さらに良化の気配を見せここ一番に賭ける、か。 皐月賞、前行った馬が潰れる中で好位から2着を確保したタスティエーラ。父がダービー3着サトノクラウン、母父が菊花賞馬マンハッタンカフェならダービー・2400mは大丈夫か。 セリ価格2億4200万円の馬、シャザーン。新馬戦2着、未勝利戦1着、リステッド競走・すみれS1着のあと、皐月賞0.7秒差6着。一戦ごとに成長を見せており、のびしろは『大』か。 あと1頭は、人気だが、ファントムシーフ。G1以外は3戦3勝。G1はホープフルS4着、皐月賞3着。持てる能力はつねに発揮するタイプのようだ。5戦中3戦を芝2000mに使っており、ダービー・芝2400mもこなせそう。先行タイプに見えるが、頭数の多いG1では好位・中団に控えて差し脚を見せるなど、レースの流れに乗る巧みさを見せる。簡単に捨てきれない存在の馬」
天使:「そうかぁ。ほな、買い目いこか」
僕:「馬単ボックス、②⑤⑩⑪⑫⑭、30点×100円。
3連複ボックス②⑤⑩⑪⑫⑭、20点×100円」
天使:「おっしゃ、ほな、それでいこか。ではでは」