天使:「エフフォーリアのまさかの惨敗で大荒れとなった去年。今年はどうなるやろか?抜けた強い馬がおれへんねんな。確かにG1馬はいてるけど、牝馬G1馬スターズオンアース・ジェラルディーナ、2歳G1馬ダノンザキッド・キラーアビリティ、8番人気で去年の大阪杯を勝ったポタジェやからな。人気になってるんはスターズオンアースとジュラルディーナだけやもんな」
悪魔:「その2頭も牝馬G1馬だけに、牡馬の一線級と対戦してどうなん?て思てしまう。桜花賞・オークス『2冠馬』、秋華賞3着のスターズオンアースは世代をリードしてきた馬として、いま現在、単勝3.8倍の1番人気になってるけど、桜花賞勝った時は7番人気。オークスの時も3番人気で世代のトップを争う何頭かの有力馬の1頭やったはず。人によっては『ほんとはナミュールが一番強い』とか、『いやいやオークス2着で秋華賞勝ったスタニングローズやで』と好みで評価が変わるほど。そのスタニングローズがエリザベス女王杯では14着と負けて、明け4歳初戦の中山記念では牡馬相手に5着。ここ出走のヒシイグアス1着、ラーグルフ2着に負けてるもんな。それも秋華賞から5ヶ月半ぶりの実戦で、スターズオンアースがこれだけ人気になるなんて、ちょっと考えられへん。それやったら、同じG1牝馬でもエリザベス女王杯を勝ったジェラルディーナの方が信用できる。その後、暮れの有馬記念に出走、イクイノックスには完敗も3着には来てるし。ジェンティルドンナの仔、『良血』の血の十字架が重すぎたか?牝馬重賞でも善戦止まりやったけど、去年の秋に一気に目覚めた感じ。ただ、勢いを止めて間を空けて、実力が本物かどうか?こればっかりは走って見んとわからへん」
僕:「最近はもう、当たり前のようになった『強い強い牝馬』。でも、今年は違うような気がするんだよね。現状、G1にチョイ足らずの牡馬人の方が強いと思う。精神的にそれだけ辛い競馬をしてきており、ここ一番の『渾身』の走りを見せられる気がする。 重度の熱中症という『死線』を乗り越えて、8ヵ月ぶりの中山記念を勝ったヒシイグアス。天皇賞秋5着、大阪杯4着、宝塚記念2着。G1制覇もあと少しだった。7歳、狙えるとしたらほぼ最後か。 こちらは6歳、まだ13戦、走りは若いヴェルトライゼンデ。重賞11戦2.4.2.3、G1はホープフルS2着、皐月賞8着、ダービー3着、菊花賞7着、ジャパンカップ3着。昨秋のジャパンカップ3着では『3冠牝馬』デアリングタクト、天皇賞秋3着の3歳馬ダノンベルーガに先着。ダービー馬シャフリヤール2着にはクビ差。G1制覇の最大のチャンスか。 去年春、金庫賞を逃げて5連勝。21年大阪杯を制したレイパパレに2馬身半差と完勝したジャックドール。その後、大阪杯は5着、天皇賞秋4着、香港カップ7着とG1では着外でも、ここは単騎逃げが実現しそうなメンバーで、自分のペースで逃げた時の強さに期待。スターズオンアース、ジェラルディーナ、後方から行くタイプだけに、ジャックドールの逃げてがんばりは、ありそう。 好位から4歳牡馬の力を発揮しそうなのはマテンロウレオと、キラーアビルティ。 マテンロウレオは皐月賞12着、ダービー13着とクラシック前線は惨敗も、ここ3走、中日新聞杯2着、中山金杯5着、京都記念2着と、再浮上気配。 キラーアビリティはホープフルSを3番手から勝利した馬。この馬も皐月賞13着、ダービー6着とクラシックはダメだったが、中日新聞杯1着、京都記念5着と再浮上の気配ありあり。2歳とはいえG1馬。牝馬G1馬に比べ軽んじすぎでは。 あと1頭は、やはりG1馬。キラーアビリティの1年前のホープフルSの覇者ダノンザキッド。21年はマイルチャンピオンシップ3着、22年はマイルチャンピオンシップ2着とG1でも良積は残しているが、3連勝でホープフルSを勝った時の『強さ』のイメージとギャップがあるのか、能力落ちのように思われている。前走、中山記念は発走時にゲートをくぐるという期の悪さを見せた。ゲート前からいつもと違う様子を見せていたようだ。11着惨敗は度外視か。ホープフルSを使って勝ったように、デビュー当初はクラシックの距離に照準を合わせていた馬。マイル専門とは思えないし、この距離で見直しも十分有るはず。現在のような10番人気は有り得ない。今回の大阪杯予想の大勝負は『人気牝馬G1馬が来るか、来ないか』。そこに尽きる」
天使:「1番人気、3番人気を切るとは・・・・・・大胆やな。ほな、買い目いこか」
僕:「馬単ボックス、⑥⑦⑨⑫⑬⑭、30点×100円。
3連複⑥⑦⑨⑫⑬⑭、20点×100円」
天使:「おっしゃ、ほな、それでいこか。ではでは」